朝、起きてカーテンを開けると薄明の空を見ることができた。日の出前や、日の入り後の、空がうっすら明るい時間にだけ見ることが出来る空。夜と朝が溶け合うような曖昧で神秘的な色彩が美しい。
久しぶりに見たような気がしたので写真を撮りたくなったけど、心の中に留めておくことにした。
寝癖を直しながら昨夜、見た夢について考える。ここのところ学生時代の友人が夢に出てくる。不思議だなと思うのはそれが今、連絡を取っている友人ではないということ。どうして彼女が出てきたんだろう?というような人が出てくる。
何かあったのかな。それともわたしの心のなかに何か後ろめたいことがあるのかな。
色々考えてみても思い浮かばない。
幼い頃、部屋の本棚には夢占いの本があった。夢を見ると本棚からその本を引き抜いてきて調べることが楽しかった。
今はネットがある。そう思って検索してみたけどネットの海は情報が多すぎた。
曖昧なものは曖昧なままにしておこう。そんなことを考えながら朝ごはんの支度を始めた。