昨日眠る前に右耳がぽん、なのか、かろん、なのかそんな感じの音がしてそこから空気の擦れる音が右耳にだけ響くようになった。あれ?と思いつつ、眠りについて、朝起きてみてもある違和感に少しだけ不安が強くなった。寝て起きたら治ってることを期待してたのに。とりあえず準備をして会社に向かってみるものの、今日は朝からざあざあ降りの雨で、足取りは思い。いつもの黒いムーンスターのスニーカーじゃなくて、雨の日用のブーツ(靴底が滑らないようゴムになっている。お陰でマンホールの上を歩くと逆にめちゃくちゃ滑る)を一度履いたけど、久しぶりに履いたらとってもキツくてやっぱりスニーカーにした。それで3分は無駄にした。ただでさえ雨の日で会社が遠いのに、朝早く出れないとどんどん行きたくなくなるタイプだ。
なんとか会社についたけど、ずっと右耳は違和感があった。とりあえず仕事を始めてみると、それはそれで耳のことを忘れて作業出来た。ただ時々、治ったような気がして、でも次の瞬間にまた耳が塞がったような気がして、だんだんその違和感は前々から感じていたものに近づいた。
数年前にメニエール病と診断されたことがある。メニエール病といっても有名な目眩の症状は一切ない。ただ、1ヶ月くらいずっと片耳が飛行機乗った時のような、隣の人の声が耳に張られた薄い膜に遮られているような感覚が続いていたのだ。それで耳鼻科に行って聴力検査をすると、メニエール病の診断基準に引っかかってしまったらしい。とてもまずいシロップを毎日3回飲み、なんとなく症状が緩和されてわりとすぐに通院も薬も終わったけれど、それからは時々、飛行機に乗ったときのような感じ、医療用語的には耳閉感と書かれているらしい、を感じるようになった。
特に今日のような日は辛い。雨の日は気圧が低いので、メニエール病の原因は耳にある水が溜まってることらしいからきっとそれが変動するんだと思う。いや知らんけど。とりあえず雨の日は右耳だろうが左耳だろうが、時々膜が覆いかぶさっては消え、あるいは風が通る音だけが響いて、周りの人の声が聞き取りにくくなる。でも片方は普通なのでだいたいは問題ない。でもたまに聞こえなかったりする。わたしは元々よく聞き取れなくても誤魔化して会話をしてしまう癖があるので、そのまま流してしまう。膜があってもなくても変わらないんじゃないのか。そう思いそうになるけど、でもやっぱり耳の違和感はないほうがいい。夜になって雨があがったからか、耳はもとに戻った。今日は寝て起きてもこのままでありますように。