水の向こうの空模様

yukinotake
·

週末に旅行に行ってきた。響きが好きで一度行ってみたかった嬉野温泉に泊まることにして、その前にどこに行こうかなと調べて焼き物で有名な有田が近いので向かうことに。

アリタセラという場所が有田焼の窯元や商社のお店が集まっていて、カフェなどもあるので行ってみたい、と伝えて同行者に運転してもらった。私は運転がほんとうに苦手なので、これまで旅行でレンタカーを借りるという選択をしたことがなかったが、やはり車があると便利だなぁとアリタセラの立地を見てつくづく思った。

朝の10時過ぎに着いてしまったので、最初は人っ子ひとりおらず、働いてる人以外誰か来るのだろうかとひやひやしたが、昼過ぎになると賑わいを得てきたので少し安心した。まずは見るからにおしゃれな外観の百田陶園というお店に入る。洞窟のような土気色の壁に置かれたお皿やマグカップは外からの光に照らされて美術品のようだった。空が滲んだような綺麗な青のカップが気に入り、またあとで観に来ることに。結局、一周したのちにこのカップを購入。他にも気に入ったお皿とカップのセットを買ったりして、とても満足した買い物だった。

夜、嬉野温泉のお宿でその日見た素敵なお店のオンラインショップを見てみた。たしかにオンラインでも今日見た商品のほとんどは買える。でもなんだか、ぜんぜん、欲しいと思わない。目の前で見て触れた時は、あんなにツヤツヤで持った時にしっくりきて、どれもこれも欲しくなったのにスマホの画面で見た時はなんのイメージも湧かなかった。やはりオンラインショップの限界はあるんだなぁと痛感し、同行者に「今日買ったお皿、Amazonで買えるから割っても大丈夫だよ」と教えてもらった。なるほど、Amazonというところに情緒は少しないなと思ったが、割ってもすぐに届くことは安心である。

それはそうとして、割らないように気をつけよう。今日は水を飲むたび、そう思っている。