あっけないほどに日常は変わる、という希望

王城の夕紀
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同じ景色ばかり見ているのはよくない。見ている景色がすべてだと思うようになる。「いまここ」に閉じ込められる。それが続けば、これ以外の人生などありえないと諦めるようになる。自分の目の前にある景色以外にも、無限に景色があるのを繰り返し思い出させ続けなければならない、自分に対して。

以上は、人生においてものすごく、五本の指に入るほど大事なことだと思うようになった。いろんな場所を見よう。自分に、いろんな場所を見せてあげよう。そうすると、「いまここ」だけじゃない、と安心する。それだけでも、違う。新しいことを始めるのも手だ。何かに通い始めるでも何でも、別の場所に行く理由をつくる。あっけないほどに、日常は変わる。あっけないほどに日常は変わるものだ、と繰り返し、自分に教えてあげよう。