日本人の形から入る方法論は面白いと思うけど、どうしても嫌でついていけない人生を歩いてきた。なんか嫌だった。まず基本の形を覚えましょう、というのは分かる。基本があった上だってのは分かる、でも誰もなぜそれが基本なのか、どうしようとしているから基本なのかを教えてくれることはなかった。むしろそれを覚えたら分かるから、みたいな説明になってない説明でとにかくやらせることが多い。なんか嫌だった。まずどうしてそうなのか言って欲しかったし、自分できっとこうなんだろうなと思うまでやったりしたこともあった。それでも自分が思ったことの答え合わせはできたことがない。なんだろうね、この入門になってない入門、というヤツ。
でサッカーの応援ですよ。なんとなくオレオレ言うやつ。なんだろうね、アレ。スポーツってさ、見てればまあまあ分かったり、全部分かんなくても何だかスゴいことやってるんだね、みたいなものじゃないですか。必死に走っていれば頑張れって思ったりするわけで、その時にガンバレ～って自然と声が出てもいいじゃないですか、その時に何語かしらないけどオレーって言うんですよ、とか言われると、やっぱり意味不明なわけですよ。バモーでもいいですけど。そういう原初的な衝動に近い見世物なのに形があってルールがあるってのは何だろうなあって思ってしまう。
ボーっと見てて、拍手したり声出したり、そこがスタートじゃない感じがすごくなんというか、不思議だなって思う。野球はそれが長い時間漬かった結果、不思議な存在になったし、幸いにして一体感みたいなのは求めないからボーっと見てられるという違いはあるけど、まずはボーっと見ようや、みたいな面と二層化してる感じする。
応援とスポーツ観戦はちょっと違う感じ。