雪が降って影響が出るという話は、人間社会への影響という話だ。人間が住んでいないところにどんだけ雪が降っても降らなくても影響はない。それが雪崩になって麓の集落に行く恐れがあれば影響という話になる。
という観点で見ればやたらと人間社会が密集している首都圏に雪が降るのは大事だ。地方はそこまでじゃない。個人の困る度合いの幅よりも人口密集の方の幅が大きい。
これは逆に言えば人が少ない地方の雪は個人的には大変だということ、困っている人があなたを含めてそこまでじゃないんで、ということ。同じすべって転んだとしても同じように怪我をしても、他にいないですか、大丈夫ですか、気をつけてくださいねと言われるのは人が多いところの方になる。個人的には同じなのに。しかもそれが東京だと大騒ぎだねえなんて話になる。東京やたら人が多いから注意しまくってるだけなんだよって話なんだけど。
そりゃあ慣れはあるから雪が頻繁に積もる地方の方が用意もするし、歩き方も浸透している。でも転ぶ時は転ぶし、怪我する時は怪我する。スリップで渋滞もする。むしろ渋滞した時の逃げ場がない。環七で渋滞したって避難するコンビニだったりは幾らでもある。
なんて風に思うと雪がちょっとしか降らないのに大げさだねえってのは、まあそうだけど、そうでもしないとならんのよって話なんだなあって思う。