SNSは他人がいるから成立するサービスで、mixiが登場してその威力にやられた人は結構いるみたいだ。こんなに自分と同じ趣味の人がいるなんて!と思ったらしい。思えばニフティサーブだってそうだったし、2ちゃんねるなんかもそうだったわけで前からあったはあったのだけど、常時接続前提で携帯電話からもアクセス出来るようになったことでそれがババーンと加速したらしい。それまではチャットという特別なサービスが存在したけれどmixiだとチャットとあんまり変わらないコメントつけあいが起きるようになった。もうずっとmixiにいるって状態が生まれた。そうなると自分を投影しちゃうのも分からんでもない。個人的にはキングクリムゾンの3期がギター好きな人には人気だと気づいたのがmixiだった。ディシプリンそんな人気あったの?っていう。前からそうだったのが可視化できた感じか。
そしてTwitterやインスタグラム。いかに自分を大きく見せるか競争みたいなのを恥ずかしげもなくやる人たちが登場した。もちろん前から居たんだろうけど、それが目立つようになった。目立つようになったから演る人も増えたというループ。不毛なループ。
社長の振り、有名人の振り、金持ちの振り、エリートの振り、みたいな人もまだまだいるけれど、単純に自分がやっていることが正しいと思ってそれ以外を下げちゃう人も大勢目にするようになった。これも前からだし、なんなら人間の根源的な面でもあるのだろうけど、gitの使い方知らない人を馬鹿にするエピソード出されても、それで仕事が回らなきゃ自分の首絞めない?っていう当たり前の指摘が出るまで気づかない人とか、なんとも可愛そうだなって思う。gitなんてそれこそ複数人で作業する時に有効な仕組みなんだから使い方わかんない人には教えれば良いし、場合によっては自分のところより賢い使い方してるところから来た人なんかもいるかも知れないから勉強の機会でもあるじゃないって思う。エンジニアって世の中に役立ってなんぼの商売で仲間馬鹿にして気持ちよくなるとか相当つまんない人生じゃないですか。
そういう差異で優位に立ちたい気持ちは分からくもないのだけど、それを増幅する装置としてSNS使うのって、なんかすごく原始的って感じする。これからも新しいSNSが出来てもそういう態度しちゃう人はいるんだろうし、あるあるにはならないのかもなあ。