地上波見ててNetflixにすると音が小さい

yukioterasawa
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地上波のテレビは放送開始からの色々なしがらみで謎校則みたいなルールが色々と残っていて、その中にラウドネス規制というのがある。音の大きさのレン時が決められている。昔の機械の性能みたいなのもあるだろうし、あんまり大きくするの迷惑みたいな理由もきっとあって、今もそれは守られているのでドラマやアニメの爆発シーンも耳塞がなくても平気だし、寝ている赤ちゃんがびっくりすることもあんまりない。とんねるずのレコードにヒソヒソ声で喋っていたのが急に大きな声で怒鳴るというのがあって、もちろんレコードなのでラウドネス規制はなくて聞いている人を驚かせるいたずらなんだけど、そういうのは地上波ではやらない。なので鬼滅の刃の映画の冒頭のお館様が死んでいった人たちの名前を呼ぶシーンとかテレビ放送だとわりと聞き取れる。DVDだと聞き取れるまで音量上げると色んな音が大音量になる。テレビ見てるのに大変になる。映画なんだけど。

Netflixはテレビで見るものだけどテレビ放送とは無関係な作品が多くて、鬼滅の刃の映画みたいになることが多い。ちゃんと腰を据えて見るよって環境なら平気なんだけど、そうでなくなんとなく流してると、うるさいよ!みたいになる。そうなるとコンテンツの音声ってなんだろうね、聞きやすいって状況によるよね、機材そのものの話というより鑑賞する環境だよね、みたいに思う。

地上波は地上波で制約の中で「うるさい」を見ている人がわかるように伝える工夫をきっとしてきて、出せる限界の音量にするのと同時に騒音になるような音を選んだり、なんなら少し割ってみたり、うるさいのピークが分かるようにコントロールしたり映像と合わせたりしてきた。Netflixだと工夫しなくて良い部分。でもこれで表現の奥行きみたいなのは作れる。大きい音がそのまま出なくてもそういう印象をもたせる演出は出来るということ。

でもそんな工夫「さすが小さい部屋に住んでテレビのスペック上の半分以下にボリューム設定している国の文化ですねー」とか言われて終わっちゃうんだろうか。