猫を保護してそろそろ一ヶ月で病気もある程度落ち着いてきて家の中の生活もそれなりに慣れきた感じはある。トイレの粗相ももう慣れたというか諦めた。まだ分かりやすいゲロは吐いてなくてそういう個体なのか問題があるのかは分からない。最近はソファで爪とぎをしはじめて少しずつ遠慮が無くなってきている感じ。
猫は好きなのだけど、だからといって一緒に住んでいる動物の猫はなんか違う感じがする。世話をしているし可愛がっているし、できればそれに応えて欲しいしそういう素振りがあると嬉しいけれど、それ以前に同居している少し手間のかかる生き物という感覚がある。不思議な感覚。
もちろん人じゃないし言葉も通じないけれど、それでも多少の知性のようなものがあって、トイレの粗相で落ち込んだ風になったり、病院に連れていくと帰ってから期限が悪かったり、寝床の掃除をするルーティンを覚えて準備しはじめると嫌々どいたり、それが可愛い愛おしいというより、ひとつの個体としての行動として認めたり興味深かったり、まぁそうだろうなって思ったりする。人間より意思疎通は出来ないけど、同居している生物という感覚。
なんて自分では思ってるけど端からみたら猫ぐるいみたいに見えるのだろうか。猫と庄造と二人のおんなみたいに人間の食べる小魚は食わせちゃいけないということは分かってるし、最近なんか食ってると見てくるけれど、一緒に食べたりはしない。猫用の煮干しとかかじって見たことはあるけど、猫の前でやったらひかれそうで出来ない。こっちだって人間だ。