中越地震はわりと忘れられている感じ

yukioterasawa
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辛い記憶は少しずつ変わっていくもので、色々な震災はとても辛いし復興も時間がかかる。神戸の震災は多くの教訓として残っているし、まだまだ復興とは言えない状況のものもある。そういう大きめの震災の中で中越地震はわりと忘れられている印象がある。良い悪いは別として、もうあまり名前が出てこない。

唯一の道路が駄目になってヘリで避難した集落があったり、その後その辺の集落もちゃんと元に戻ったかというとそうでもなかったりした。当時の村長はその後、自民党から国会議員になってお亡くなりになったりした。そのくらい時間は経った。もちろん当事者の人たちの中にはまだまだ戻れてないという感覚があるんだろうけれど、今になると相対的に薄い存在だ。きっとそうやって傷は薄らいでいく。癒やされてはいかなくても薄らいでいく。

意地悪な言い方になるけれど大変な状態の規模でその薄らいでいく時間は変わっていくのかなあと思う。乗り越えたかどうかは分からないけれど、多くの人にとって認識される困難さは減っていく。

千葉の県知事がもう少し千葉県にも支援して欲しいみたいなことを言って、おかしなことを言うみたいな視線を集めていた。でも千葉県、台風だとかで結構大変な目にあってるんだよね。あんまり知られてないだけで。311の時も津波でお亡くなりになった人がいたりするけど、あんまりな印象だ。なので被害の規模というのも具体的なものと認知には差がある気がする。

十日町が地元の知人は地震の復興でコンビニが増えたと言っていた。それが復興?という疑問はあるが、震災前の200%増とか言うと、そりゃすげえなってひとまずはなる。そういうことじゃねえよってのはまあそうだとしても。