誇張表現のインフラに比べたらラーメンが1000円越えたとか全然かわいいもんですよ。美味過ぎるラーメン。高過ぎるラーメン。最高過ぎるラーメン。なんだそりゃ。
これはSNSの表現の問題か、テレビなんか問題か、いつからか誇張表現が日常化したもので、過ぎないと目立たないみたいな感覚、それも不安にかられるとかでなく、それが普通、普通が過ぎてる表現になってる面がある。
ちょっとそれは困るな、ということが酷過ぎちゃう。よく話を聞くと、まぁそれは困るけど、それを酷過ぎるって言い過ぎなんじゃない?もっと酷いことなんて普通に想像できない?想像でき過ぎない?質問し過ぎ?なんて感じ。あ、こういうのをエコーチェンバーっていうんだな、あっちこっちから「過ぎる」って言葉が反射して飛び回って、自分が言ったのか他人なのかさえ分からないけど、とにかくそればっかりになるし、それが普通になる。これ、辛くないかね。
表現の幅というのは天井をドンドン上げていくというわけには行かなくて、簡単に振り切れちゃう。過ぎちゃう。なので、その手前や中間部分を上手に使えるようにして解像度を上げることで幅を広くしていくものだと思う。なので過ぎないけれどちょっとその手前だったり、まだまだ過ぎない、全然過ぎない、みたいな表現を考える方が、言葉を使うという面では面白いし楽しいし可能性があるような気がする。可能性があり過ぎるかは知らないし、それってあんまりインパクトないんだけど。インパク知を狙いたいよね。