90歳のバイタリティ。

ちゃいむ
·

おはようございます。車窓から見える空は、次第に雲が減って明るくなってきた。月に2回ほどの母との面会が、年末の骨折入院で回数を増している。

すでに母は90歳、いわゆる卒寿を迎えた。去年も骨折で年末年始を病院で過ごしたので、本当に運がないなあと思う。可哀想だが、こればかりは仕方がない。

去年の骨折の教訓を踏まえて、事あるごとに『転ばないようにね!』『移動はゆっくりとね!』と口煩く言い続けていた。『わかってるわかってる』とニコニコ笑っていたが、その日はなぜかいつもと行動が違ったようで、スタッフさんも咄嗟に対応できず転んでしまったらしい。

それまでも何回か転倒して、そのたびに『大丈夫だった』を繰り返していたが、重なって少しずつダメージを負っていたのか、ついに入院と相成ってしまった。その日は洗濯物たたみのお仕事を頼まれて、『はーい!』とついテンションが上がって足元がおろそかになってしまったようだ、と申し訳なさそうにスタッフさんが頭を下げた。いや、本当にいつもよくして下さっているので!

高齢者は、環境の変化に弱いそうだ。認知症が進んでしまったり、気鬱になったりすることもあると聞く。母も当初は混乱が見られたそうだが、その後慣れて、先週会いに行った家族によれば『普通オブ普通』だったとのことで、その困難にめげないバイタリティには本当に脱帽だ。

骨折はリハビリに時間がかかる。去年は『リハビリの意欲』がなかなか上がらず大変だったらしいが、施設暮らしを経てメンタルが安定したのかもしれない。施設復帰を目指して、母の闘いの日々は続く。