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母の話。施設に戻ってきてから

ちゃいむ
·
公開:2026/9/29

前回の更新(6月)から4ヶ月近くたとうとしている。が、やはり、あとで振り返るためにもう少し残しておきたい。

母は結局、ひと月の入院を余儀なくされた。退院のときには特に主治医の説明もなかったが、最初に説明を受けて後は復帰に向けたリハビリだったため、とりあえず水分や食事(ミキサー食だけど)が取れるようになるという目的を達して、元の施設に戻れることになり胸をなでおろした。施設のスタッフさんが車で迎えに来てくださったけれど、車椅子を乗り換えるとき片手で元の車椅子にしがみついたのが、反射なのかもしれないけれど母の心の抵抗を見るようで、地味に心がえぐられた。

後から聞いた話だけれども、施設の他の利用者さんやスタッフさんに「おかえりー」と言われて、「ふふっ」みたいな表情だったとか。言葉は出ないけれども、ニコニコ笑っているそうで、「入院する前と大差ないのでは」と言われるリハビリのスタッフさんも。

入院前は、施設で一緒にお寿司や果物を食べたりできていたのだけれど、退院後はもうブリックゼリーのような食事になる。車椅子も、最初はリクライニング用の(高そうな)(いや多機能そうな)車椅子だったが、普通に座れそうということで、しばらくして一般の車椅子になった。施設に帰ってきてからは、家に帰ったような気持ちになれたのか食が進み、今はほとんど完食してくださるんですよ、とスタッフさん。

それでも、施設に帰ってきてすぐに、訪問医の先生や看護師さん、ケアマネさんを交えて、妹と「会議」に参加。先生からは、今後のことについていろいろ話があり、延命などいわゆる「看取りについて」の話し合いを行った。家族としては、「延命はしない」「本人がいたがったりしんどかったりすることのないように」「基本は施設で対応してもらう」「連絡はすぐ取れるように、でももしものときは先生のほうで看取りを」このあたりは、細かくすり合わせておくのが大事そうだ。

「看取り」という契約を経て、もういつ何が起こってもおかしくない、という心構えはしなくてはならぬだろう。それでも、妹と一緒に10日に一度ほどの割合で母に会いに行く。もう食事はできないので、歌を歌ったり、絵を描いたり、手遊びしたり。……まあ、そのあたりはもう母にはできないので、私たちが勝手にやっているのを、ニコニコと母が見ている、という構図なのだが。時々、その表情が本当に娘たちをみる慈愛に満ちていて、うっかり泣きそうになる。

昔の写真を見せていると、たまーに母から「ふふっ」とか「あー」とか小さなつぶやきが出ると嬉しい。私の息子の息子、つまりひ孫の可愛らしい盛りの写真を見て、「カワイイ!」と言葉が出ることもある。

このまま静かに、穏やかに、暮らしてほしい。

私たち、少しは親孝行できているかなあ?

@yukumio
ここで作文の練習。そのままnoteにあげることも。 note.com/yukumio ブルスコでお弁当とか美味しいものとか。 bsky.app/profile/yukumio.bsky.social