ジャルジャルのコントが好きだ。
万人におすすめできる面白いものから、正気を疑うサイコスリラー、はては滑り倒して場の空気をわざと凍らせるものまで、とにかく幅が広い。
万人におすすめ
その中で、万人におすすめ枠だと「親の愛情を受けずに育った奴」及び「親の愛情を受けて育った奴」が特に面白い。
癖がなくてあまりジャルジャルらしくないかもしれないが、初心者向けだし中毒性もある。
2つでワンセットな上に、見る順番が大事なので、上から順に見てほしい。
1つ目だけではいまいちオチが弱く感じるだろうが、2つ目の後半で怒涛の伏線回収が始まる。
ネタの面白さもさることながら、変幻自在な福徳のポテンシャルの高さにも驚かされる。
サイコスリラー
サイコスリラー枠でおすすめなのは、「男なのに女子バレー部の試合呼ばれた奴」だ。
ジャルジャルの過激なコントに慣れてきた僕ですら、初めて見た時は恐怖を覚えるほどだった。
素直に笑って終わりたいならおすすめしない(観客も困惑して静まり返る時がある)
ちなみに、ジャルジャルのコントを参考に暴力スリラー映画を撮っている監督もいる。笑いと恐怖は紙一重なのかもしれない。
場の空気を凍らせるすべり芸
最後に、ジャルジャルの真髄を味わいたい人向けの動画も貼っておく。
これは、「祇園お笑い新人大賞」という"架空の"コンテストを開き、出場者9組の新人芸人全てをジャルジャルが演じたものだ。
司会は東野幸治で、凝ったVTRが流れるなど一見すると本当のお笑い大会のように見えてしまう作りこみっぷり。
そんな作りこみを丹念にした上で、見ているのが辛くなるレベルで滑り倒す。
東野も司会が困難になるレベルで滑る。
それだけでは飽き足らず、コントが終わったあとに会場の空気をぶち壊すトークが炸裂する。
これがまた、好きな人にはとことん面白い作りなのだ。
全9組全ての動画が上がっており、正直全部見てもらいたいところなのだが、中でも特にやばいものを載せておく。
これは本当にやばい。
東野がいつブチギレるのかとハラハラする、マジモンの放送事故レベルである。
もちろん、東野らとは事前に打ち合わせしてあるので、全て計算された芸なのだが……。
狂犬と言わしめたほどのフリースタイルな芸人の東野ですら、後日ジャルジャルとの対談で「気ィ狂ってるなと思った」と言っていた。
当然だと思う。なのに、しっかり面白い。面白いと感じてしまうことがもはや恐怖だ。
最後に、祇園お笑い新人大賞の全組のプレイリストを貼っておく。
1日で見ると真面目にメンタルがやられるので、半月ぐらいかけて少しずつ慣らしていくことをおすすめする。
結果発表までしっかり事故ってて面白いので、気になった方がいたら根気よく、自分のペースで見てほしい。