なんにも、なーんにもやる気が起きない。
やる気、情熱、夢。
口にしただけで心地よくなってしまい、何なら少し成し遂げてしまった気にすらなる甘美な魔法の言葉。
そんなお膳立てなど、もう尽きてしまった。
やる気は枯れ、情熱は冷め、夢は遠く霞んだ。
これが本当にやりたいことなのか、本当にこのやり方でいいのか。
この苦痛は、いつまで続くのか。
いつになったら、楽になるのか。
言わずもがな、僕が、結果を出すまでだ。
過程ではない。結果だ。
結局、どれだけ過程を積みあげようと、結果が出なかったら社会は認めてくれない。
社会に認められないとは、すなわちお金にならないということだ。
偉そうな口を叩こうが、どれだけ苦労話を大袈裟に話そうが、結果を出している人間からしたらてんで生ぬるい子供騙しだろう。
何度も何度も、食らいついては折れ続け、もう何年が過ぎたのだろうか。数えるのも面倒になってきた。
結果が出たものだけを努力と呼ぶ。
どうやら僕はまだ努力不足らしい。
まだまだ本気になれていないようだ。
頭でごちゃごちゃ考えている余裕があるうちは無理なのかもしれない。
ひたすら手を動かし頭を働かせ続け、毎日気絶するようなところまで追い込まないと無理なのだろうか。
幸い実家暮らしなので、倒れたところで食事は出てくる。
また、倒れると言ってもせいぜい疲れてベッドに倒れるぐらいのもので、健康を損ねるほどの無茶は僕にはできない。そんな度胸もなく音を上げる性格だから。
試しに、やれるところまでやってみようか。
僕も少しぐらいは「死ぬ気でやった」と言えるものがほしい。