シェアハウスに2年住んで学んだこと

yunaited_tokyo
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約20人規模のシェアハウスに住んで、もう2年が経った。

私のシェアハウスは、個室があり、リビング、お風呂、洗濯機のみ共用利用する半分アパート的なスタイルだ。

家具・家電は全て備え付きで、契約は半年からのため、入れ替わりも激しい。おそらく100人以上にはシェアハウスで出会ったのではないだろうか。

私は、料理でキッチンを使うため、共用部を利用することが多く、色んなグループの様子を見てきた。その中で感じるのは、20人全員が仲良くなるのは構造的に難しいこと。さらに言えば、人は仲の良いグループを形成する上で、8人が限界だと言うこと。

ジェフ・ベゾスもピザを分けあえる人数がチームの最適な人数と言っているが身を持って実感できる。

と言うのは、うちのシェアハウスは、コミュニケーションや新たな出会いをテーマにしているため、誰に対してもオープンな人が多い。それでも20人全員が同じくらいの割合でコミットできている状況は一度もない。

必ず中心メンバー6人くらい(多くて8人)がリビングによくいたり、LINEで発言したりしており、他のメンバーはあまり関わらない。もしくは、6~8人グループが2つできて、派閥っぽくなることもある。

私は、広く浅く関わることは得意で、ふら〜っとみんなと話しすことが多い(と認識しているつもりだ)ため、20人全員で仲良くなれるよう気にかけたり、派閥として分かれないようトライしたこともあったが、変わらなかった。

よく考えてみれば、

6人以下の規模の場合、「発言しない・参加しない」という行為は、間接的に「そのグループに属したくない・貢献したくない」と言う意思表示になる。

一方、10人以上の場合、誰かの発言と被ることが多く、「発言しない・参加しない」と言う行為は意思表示に結びつかない。むしろ全員が発言し続けると混乱を生むので、特に日本人は空気を読む観点から無駄な発言を控えるのは推奨される。

この力学を考えると、マネジメントや会議も6人(多くて8人)が最適に運営しやすい数だということがよくわかる。8人以上の場合は、一方通行の情報発信にしかならない。その場合はチームのトップ同士で話した方が良い。

そう考えると会社の組織はよくできているなと感じるし、ダメな会議がいっぱいあるなと言うことも感じる。

またシェアハウスにおいては、グループにリーダーが明確に存在しない中で、2つや3つの派閥が心地よく共存できるポイントが何かは重要な観点だ。派閥ができると、お互いに敵視しがちである。

現時点では、

  • 全員がコミット量高く過ごすのは難しいということを念頭に置く(無理やりくっつけようとしない)

  • 各グループを緩やかに親和性を持った状態で繋ぐ人

がKey Pointかと思っている。またもう少し観察してみたい。

@yunaited_tokyo
小売流通向けのPMをやってます。 note.com/yunaited_tokyo 趣味は暗闇ボクシングと弾き語り。 www.instagram.com/itsmylife_1214/?hl=ja