最近少しずつ動きやすくなってきたなー、なんでだろうなーと考えてわかったのが、組織に影響を及ぼせる変数が増えたからだ。
入社したときは複数のチームを見ていて、このチーム間の人員の調整とか、各チームで何を目指すかというのは自分で決められた。この決められた範囲の中では何とかやってたが、全社の課題にはタッチ出来ていなかった。
そこからCTOになり、全開発チームに権限上は影響を与えられる立場になり、変数は増えたように見える。ただ、今度は技術的負債とかインシデントとかバーンとか、開発組織内の信頼とか、経営や他組織のステークホルダーの信頼とか、自由に動くのを阻害する要因が見えてきた。だからそもそも変数として何かを動かす前に、そもそもそういった課題を一つ一つ解決していく動きが重要だった。素晴らしい人たちも採用して、武器も増やしていった。
この一年間、課題解決を愚直にやってきた結果、少しずつ動かせる変数が増えてきて、解決の幅と、課題の深さの両方を対応出来るようになってきた。今年度の予算の話が終わったところから、来年度とかその次の予算を考えて動こうとしているのは、一年前からすると、自分も組織もものすごい成長だ。
自分で動かせる変数をどれだけ作れるかが、マネジメントとしての仕事なんだろうな