義理の祖父が亡くなった。元気なときに何度も会っていて、血の繋がった祖父のようにとても良くしてくれた。危なくなってから何ヶ月も過ぎていたので、気持ちの整理はついていたので、比較的落ち着いて送り出しが出来た。
亡くなった日の夜、義祖母の家で子供や孫が集まり、いかに義祖父が凄かったのかを語り合った。みんな笑顔で、大往生とはこのことなんだろうな、と。
でも、僕は一つだけ後悔していることがある。元気な時に最後に会った日のこと。ランチでビールでも飲んだら?と義祖父が提案してくれたが、そのときはひどく疲れていて、珍しくそのときは断った。そうしたらちょっとだけ、本当に一瞬だけ、寂しそうな顔をしたように見えた。義祖父はもうお酒が飲める身体では無くなっていて、僕がビールを美味しそうに飲む姿を本当は見たかったんじゃ無いかと今になって思う。
結局そのランチがまともに会話したのは最後になってしまった。
ビールぐらい飲めば良かったな