
クリアしました。
パートナーわけわかんない子だなって思ってました、その…わけわかんない…のベクトルが物語の前半と後半でまったくべつの方向で、気付いたらパートナー大好きになってて見事に溺れました。わがままでおくびょうでそのくせ自分を奮い立たす、常にギリギリ感あるあぶない子だった。今になってきもちが滾々と押し寄せてくるんだけど なんだ あいつはなんなんだ…
パートナーのむきだしな感情に踊らされるのが心地よかった。よくもおじいを!村のみんなを〜〜!!って憤りをあらわにするシーンドキドキした。そこからの、イベルタルに「コノハナさんたちを助けてあげて」ってお願いするシーン…お、おまえ……
全体を通して思い返してみると、パートナーの自由奔放な振る舞いも感情も、ラストの「それでもおまえを受け入れる」に繋がってるのかもしれない。そんな子から、ボクにとってヒーローなんだよ、っていうことば贈られたら、なんて返したらいいの…?おまえが主人公にとってのヒーローだよ!ばーか!
主人公もパートナーも、二匹とも記憶をどこかに置いてきたような生い立ちで 里親のもとで育って、お互いが心の支えになっていたことも沢山あったんじゃないかな…なんて、考え出したら止まらないし、嗚咽も止まらないし、オエーーオエ〜〜〜……なんで、なんで主人公がやっと、自分の素直な気持ちに気付いた矢先にこんなウッ……
最後、主人公の台詞から()が取れることを期待してた。声にならない叫びという解釈をしている。前世とか知らねえよ私にとって目の前のパートナーが全てだよ!!!!ってなってる。

ダークマターの一部として一緒に消えなきゃいけないっていうのがまだ腑に落ちてなくて。ミュウは古代の世界で憎しみを持ってダークマターを破壊したんだろうか。すごい憎しみとまではいかなくても、討伐のリーダー的な存在って言われてたくらいだから、やっつけなきゃ…っていう焦りはものすごくあったと思うんだ。それが脆さでもあって。必死になって責務を果たしたら、自分の中にも負の感情が蔓延ってて。次の時代に復活するダークマターは膨らみすぎたミュウの負のエネルギーを餌にもっと邪悪化するだろうし、そいつを倒したとしてもミュウはダークマターの一部として一緒に消えてしまうし、ものすごい選択を迫られていた という妄想。それでもミュウは全部を背負う選択をした…
記憶を自ら消したのは、ミュウとしての自分がいると邪魔だったから?抱え込んだ負のエネルギーを一度無かったことにしないとだめだと思ったから?そのために幻でもなんでもない、ごく普通のちいさな子どもに生まれ変わったんだったりしてね。主人公側は記憶を消す必要があったのか、っていう疑問が残るんだけれど(やっぱりすごい賭けにしか思えなくて)妄想のタネにする…
以下は細かいところ。
・ラティオスとラティアスが墜落してきた現場を発見するシーンが怖かった。さいしょパラムタウンで何かが墜落してきたって騒動になるシーンでは、二匹は墜落しただけでまだ息してるって思ってたから。
・最終進化しちゃう主とパ、戦闘が終わると元の姿に戻るの最高ですねえ!!これやっていいのデジモンだけだと思っていたので、ポケモンでもやっていいんだ……と目をキラキラさせてしまった 公式が背中を押してくれたんだからもう二次創作で好き勝手やっちゃいますよ
・古代文字が読めちゃうパートナー ←この時点で絶対にそのへんの一般ポケモンじゃない こういう伏線の張り方大好きですよ
・一瞬だけ裏切りムーブかましてくるニャスパーの幼女、何? これは本当に騙された 最初から年相応じゃねえもんニャスパーだけ 言動が
・パートナーが落石を乗り継いで生命の木に渡ろうとする(けど失敗する)シーンの、BGMと映像の合わさり方が芸術的ですごく引き込まれた。これ、愛がないとできないよ…… (そのシーンを収録されてる方の動画)
↑の2:39らへんで主人公のセリフから()が取れているの、思わず心の声で喋るのをやめて叫んでしまったっていう解釈をしている。
・コノハナがダークマターに操られ始めた時系列が気になる。おだやか村に引っ越してくる前?後?主人公にあわせて引っ越してきたってことは…あるのかな?それともずっと村に住んでいて、ふとしたきっかけでそうなったのか。後者の場合なんだけど、テンケイ山に近いおだやか村の住民で、なおかつ邪心を抱えるポケモン…って割り出していった結果コノハナが選ばれてしまったのだとしたら切ないぞ…あんな素朴なおじちゃんが簡単にダークマターに捕まるかな、などともやもや考えたりした。なので乗っ取られたというよりは、この計画のために生み出されたポケモンなんだろうな、っていう解釈に今は落ち着いている。ポケダンに裏切り欺きはつきものなんだけどダメージがすごい。手の込ませ方よ。日々の主人公に対する声かけとか、出発の日の手紙とか。お手紙書いてるときくらいは良心に戻ってたりしてね。

ワイワイタウンに着いたところから歴代ポケダンのキャラがどんどん顔を出してくれるのが本当にすごい。過去作をやってくれてありがとう!!といわんばかりの。作り手からのお礼のメッセージみたい。過去作キャラをお出しされるたびに歴代主人公パートナーの面影が垣間見えてたまらない気持ちになった。このコネクションの先のどこかで彼ら・彼女らは息をしている。
今作の主人公は「どうやったらニンゲンに戻れるか」っていう類の発言を一回もしていない。特にマグナゲートの主人公は残してきた家族のことに触れたり、人間の世界が冒険中常にチラチラ見え隠れしていたんだけど。今作はそういうのがまったくといっていいほど無い。ニンゲンだったという記憶以外はぜんぶ失くしちゃったってことは、ニンゲンだった頃の記憶は残っていないのか?(時闇では未来世界のことすっかり忘れてたよね。)このへんはプレイヤーが好き勝手に設定を付け加えていいよって話かもしれんね。元人間なんて最高の設定、付与されただけでいくらでも創作できるからな!

※そういうわけで超ダンの主人公のアチャモは前世の記憶がある。パティシエをやっていた。なぜか仕事内容を憶えている。それ以外のことは忘れた。