
インサイド・ヘッド2を見てきたよ!
ラストマイルを劇場で見た時にポスターが貼ってあって、ああこれ!フォロワーが毎日騒いでるジャンル!次映画館来たら見る!!と脳内にメモしてあった。
ディズニー・ピクサーの映画って、ほぼ100%ハッピーエンドなのですごく安心して見れるのよね。逆に言えばハッピーエンドが約束されている上でないとちょっと見るのが辛いシーンがいっぱいある……子ども時代の楽しかった思い出や悲しかった思い出があの作風と一緒にウワッて思い起こされるのよね。あれなんなんだろう。でもここから入れる保険があるんでしょう……?見せなさいよ逆転劇を……っていいながら見ちゃう……
ライリーの感情たち、前作よりも全体的に優しくなっててびっくりした。ライリー自身も成長していて、感情と本人との連携が取れていた。お互いの理解度が上がったんだろうな。
などと考えながら観てたら映画の序盤のライリーの試合の時点でもう涙がぽろぽろ止まらなくなっちゃって……はええよなんで序盤から泣いてんだよ、わたしの感情の司令塔壊れたんか?
イカリの兄貴が「勝ったチームに花束をプレゼントする」って提案するシーンが好きすぎたな。ライリーの怒りの感情って激しめの優しさ由来なんだ……っていうのが伝わってきて。多分やけくそでもいいから相手に優しくしちゃおう!みたいな感情もイカリが担当してるんだろうな…って思った。花束アニキかわいいね……
あのゴミ溜めのような場所で、ヨロコビが「何か大事なものを見落としていた」って言うじゃん。それはそうだ、前作で「どんな感情も必要なものだ」って気づいてたのに、それでも「ライリーのために必要なことだから!」って言いながら嫌な記憶をポイポイしつづけて。ヨロコビたちが追い出されてしまったのは向き合わなきゃいけないことに蓋をしていた報いでもあるなあ…って思った。
嫌な思い出の中でヨロコビがうずくまっているシーン、好きだな……ああいう太陽のような子が負の記憶の海の中にいるっていうのがさ……なんか……エモじゃん……
たくさんの嫌な記憶の雪崩と一緒に感情たちは司令塔に帰還するでしょ。あのシーンもとても良いな~~って思った。
人間って感情を押し殺していっぱいがんばっているとある日突然ぶちって何かが切れてしまうことがあるじゃん。それでワーーーッッてパニックになって過去の失敗したこととか嫌だったことを思い出すんだけど、その先で感情が戻ってくるじゃん。あれを……うまいこと表現してるなあ……って思ったのよね。
感情たちが新しいライリーをみんなで抱きしめてあげるシーンはちょっと引くくらい泣いてしまったのよね……あの瞬間にライリーの過去の失敗やトラウマはぜんぶライリー自身によって抱きしめられているってことなんだよね。
これ言葉で書くのは簡単だけど丁寧に丁寧にストーリーと映像で伝えようとすると本当に大変なことだと思うんですよ!!!こんなにこのシーンに力入れてさあ……この制作スタジオだからできることなのよ……スタッフ全員でライリーのことを抱きしめてあげてるの……それはもう次元を超えた愛なんよ……
話変わるけどわたし、トイストーリーのアンディとほぼ同い年(映画が放映された年の年齢)なんですよ。それでアンディと一緒に大きくなってリアルタイムで1,2,3と見てて、トイストーリー3の最後の別れのシーンで自分と重なりすぎて大泣きしてしまって。これはわりと身の回りの同年代の子たちが全員同意してくれる。ピクサーは狙ってやってるんだけどさ……
ライリーがいいかんじに1→2で成長してるから、今後ライリーが大人になった世界線の映画とか出てきたらわたしはもう……ダメになる自信がある……ライリーと同い年じゃなくて本当に良かったと思う。ピクサーは本気でターゲット層を殺しにかかってくるからな。ねえ息してる?ライリーと同い年の子たち…。
大人になったライリーを想像すると希望にも溢れるし絶望にも溢れる。わたしは一時期、本当に嫌な仕事を任されていた時、感情を殺しながら働いてた時期があって。その時本当に全部の感情が無くて、生きることが虚無だったのよね。ライリーにわたしと同じ思いをしてほしくない……今作は感情をむりやり閉じ込める描写を入れてきたから、ライリーがいつか対処できないくらいの困難に見舞われた時、感情たちがフッと消えてしまうような予感がしている。ライリーって自分の中で感情たちが頑張っていることを現時点ではあんまり意識してなさそうですっごい危ういんだよね…
もういよいよダメだって時に一番先に消えそうなのがヨロコビなんだ……今回ヨロコビの中に渦巻いている悲しみをいっぱい浴びちゃったから。「成長するって喜びがなくなっていくことなのかも」って台詞が本当に切ない。逆にカナシミはどんなことがあっても最後までライリーの手を繋いで一緒にいてくれる気がする。カナシミちゃん本当に強くなったよね……
うわーーんライリーの中の感情たちがひとりずつ消えていくの想像したくないよ……この世界中にいる子たちに自分と同じ思いをしてほしくないよ……映画を見終わってから存在していない大人編のことまで考えて泣いた。映画館のロビーでひとり静かに泣いていた。不審者…
でも感情を閉じ込めたあとも感情たちはあの手この手を駆使してライリーの世界を駆け回っては隙間から顔を出してライリーのことを見守り続けていたね。たぶんわたしも感情を殺して労働していた時代、感情たちはわたしのことをすっごく心配してあちこちから顔を出してずっと見守ってくれてたんだろうな…本当にごめんね…みんな…(ボロボロ泣いてる)(感情たちは「せやで」「ええで」って言ってくれている)(みんなやさしい……)
なんかもっと自分の感情を大事にしてあげなきゃいけない!!!!この子たちを守るのはわたしだよ!!!!!!という気持ちになった。人間は死ぬ時は一人だけど、感情という名の友人は最後まで手を繋いでくれているんだよね。もう絶対に貴方たちのことを粗末に扱ったりしないからね……