2024.6.11

yuritanyogini
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食洗機を使ったことがない。

中古で買った今の住まいには当初から備え付けの食洗機があるのに、扉を開けたことさえ多分一度か二度しかない。それ以降はあまりにも使っていなさすぎてもはや開けるのが怖い。だって、中に虫の死骸とか詰まってたらどうする……。

そもそも私は皿洗いという家事が好きだ。泡立てた洗剤で皿をきゅっきゅっとこすり透明な水ですすいで秩序のある並べ方で皿を立て掛けて行く一連の作業が調理より好きかもしれない。荒れにくい肌のおかげもあるだろう、安い洗剤と高温のお湯でじゃかじゃか洗っても夏場は保湿しなくて平気。夫は冬必ずゴム手袋装着で洗っているが私は年中素手。

遅くとも一年以内に住まいのLDK部分のリノベーションをするつもりで採寸やら見積もりやらショールーム見学やらをしている。そのたび食洗機の要・不要を必ず訊かれる。そのたび夫婦とも即答で「無しで」と言っている。

20年近く暮らしてきてただの一度も(試運転とかさえもただの一度も)使わずに何の不便も不満も疑問もなかったのだからこれから先も無くていいはず。だいいち私はぎっくり腰を飼っている。洗面所でちょっとかがむのだって毎朝どきどきしながら腹に力をこめて石鹸を泡立てたりしてるのだ。シンクの斜め下にある食洗機への食器の出し入れのたびに中腰体勢をとるのは危険この上ない。ぜーったい油断してだらーんとかがんでピキ!ってなるに違いない。本当はシンク下の収納を全部取っ払ってしまいたいぐらい、かがんで何かをするという動作を日常から減らしたい(オーダーメイドでなければシンク下収納は無くせないそう、しょぼん)。

とはいえ、こういう大規模なリノベーションは生涯一度きりな気もしている。業者さんも台所は一回工事したら引っ越すために売る等の事情が生まれない限りみなさん作ったモノを一生使われますね、と言っていた。

昨日の散歩で見かけた杖をついた人たちのことが頭から離れない。私の体に、夫の体に今以上にガタがきて手をうまく使えなくなる未来も大いにありうる。そのとき私たちは三度の食事をどうやりくりするのだろう。自分で食材を買いに行って料理をこしらえて片付けをして、というこれまで通りのやり方に固執するだろうか。そのとき食洗機があれば負担が多少は減るだろうか。でも手が不自由になるころには、腰や膝はもっと不自由になってるんじゃ……?きしむ身体で食洗機に皿を出し入れできるだろうか?

難しい。とりあえずリノベーションの諸々がはっきり決まったら、開かずの食洗機を一度使ってみようかな。それであまりにも「文明!利器!必需!」となったらオーダー変更して付けてもらえばいいかな。あるいは本当に高齢になったらワークトップ(作業台)の上に置ける据え置き型の小型食洗機を買ったほうが良いのかも。腰や膝を曲げずに使える。

今日の腰痛。右仙腸関節のあたりがあやしい。寝ているあいだに冷えた説。慎重にストレッチしてしっかり入浴すべし。

@yuritanyogini
地味に地味に暮らしていても書きたいことは毎日こんなに見つかるのだ。足さず引かずほぼ本当の日記。だけどたまには嘘だっていい。