胃カメラから帰宅後、頭痛がひどくてずっと寝ていた。鎮静剤の副作用でいつも頭痛と軽い吐き気が出るのを毎回忘れる。かといって鎮静剤無しの検査は受けたくないワ。
若先生の内視鏡の操作が巧みで今回も全く苦痛がないまま数分、たぶん2分ぐらいで終わった。大腸はもっと各ポイントでカメラを行ったり来たりさせてポリープを切除していたことを思うとらくちんでありがたい。
検査後40分ほど横になって休んでから診察を待つ。まだ眠気が残っていて椅子に座りながらうつらうつら。呼ばれて先生に胃カメラ映像を見せてもらいながら解説を受ける。かつてピロリ菌に荒らされていた粘膜の表面もほとんどきれいになり、言われなければピロリ菌保持者だったとわからないレベルにまで修復されたそうだ。毎年指摘される逆流性食道炎の所見もなし!これは食後すぐ室内ウォーキングするようにした効果だろうなー。
それから先月見つかって切除した人生初の大腸ポリープは3つすべて良性で経過観察が必要なものではないので次回の内視鏡は令和9年頃でよろしい、とのこと。やったー!ただし胃カメラは毎年の受検が必要(ピロリ菌保持者だったのでがんリスクが普通の4倍)。
気さくでちょっとしたことでも訊きやすい先生なので検査後の診察のときに尋ねてみた。「腸活とか、食事でこれを摂れば大腸ポリープの再発を防げるというようなものはありますか?」いろいろな例を挙げてゆっくりお答えいただいたのでここに覚えているものだけまとめておく。
・ざっくり言うと「新鮮なものを新鮮なうちに食べることがすべて」
・特定の食品でポリープを予防する効果があるとエビデンスが出ているものは今のところないが、昔ながらの和食(ただし現代人は塩分を摂りすぎない工夫が必要)、地中海式食事が健康面で総合的に優秀なことは確か。特に新鮮なオリーブオイルは腸にも血管などにも抜群に良い。
・これが悪影響なんじゃないか?と明らかになってきているものはいくつかあり、筆頭は「酸化した油」、たとえば作ってから時間のたった揚げ物など。もし揚げ物を自炊するなら小分けして今日食べる分以外は冷凍してしまうのをおすすめする。冷蔵だと酸化はすすむ。
・ソーセージやベーコンなどの加工肉、あとは添加物の多い市販の惣菜・菓子もポリープによくないことがうっすら指摘され始めているが、断言することははばかられる。そもそもそういう食生活をする人はすでに様々な問題を抱えていて生活リズムにも問題があることが多く、生活習慣病予備軍あるいは現役だから。これだけがポリープの原因になるかどうかはプロの立場からは言いづらい。
・大腸のことを気にして「脂っぽいお肉を摂らない」ようにしていれば筋肉量が減り、コロナウィルスへの抵抗力が落ちるなどの弊害が起きうる。要するにバランスが大事。あちらを立てればこちらが下がるのは仕方ないことだから、できる範囲で気を付ければよい。コンビニの揚げ物を毎日食べているのを半分の頻度にしてみるとか、とんかつを食べるときはその倍ぐらいキャベツを食べて油を体内に長時間滞らせないようにするとか、こってりした食事のあとにあたたかいお湯やお茶を飲んでおくとか、一週間単位で食事の帳尻を合わせるとか、その程度のことだけでも全然違ってくるし、大腸以前にまずほかのところの体調も良くなると思う。
・食生活以外だと座りっぱなしが腸に悪いことがわかってきている。1時間座って仕事したらたった10秒でもいいから立ってお腹や足の付け寝を伸ばしてあげること。これだけで腸の動きが全く変わってくる。日常生活内での適度な運動が健康に良いのは言わずもがな。
・老化でポリープができやすくなるのは顔のお肌にシミやイボができるのと同じ感覚で受け入れておけばOK、遺伝性のものもあるし良性である限り何も怖いことはない。お肌に良い食事ってあるでしょう?脂っこくて辛いものを食べ過ぎないとか夜ポテチを食べないとか、ああいったことを気をつけることはたいてい胃腸にも良いものです。(思い出したことを追記)
心がけます!待ってろ3年後の大腸内視鏡検査!
今日のガッツポーズ。点滴の針が一発で入った。昨日みっちり腕の筋トレをしておいた効果かしらん。ここ数年失敗されることが減ってそれだけで検査への心理的ハードルが下がる。