2024.3.24

yuritanyogini
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夫のジム、私の習字、犬のトレーニング、家族全員のルーティンワークがたまたま全部お休みになった日曜日。新車の試運転(高速をまだ走ったことがない)も兼ねて実家の母のところへお茶しに行く。

おかずを作ってジップロックに小分けして持っていく。肉豆腐(夫が作った)、ちくわ蒟蒻煮、かぶの白だし煮、かぶの葉味噌炒め、ほうれん草コーンバター炒め、きゅうりと人参のぬか漬け。

今日一番の目的はLED線香のアピールをすること。

私が自宅用に買った新品を「こんな感じなのよー」とその場で開封し、夫とともに乾電池を嵌めてスイッチを付けたり消したりして使い勝手を見せてさしあげる、ある意味ジャパネットユリタン。「これは自分用に買ったものだけど、よかったらお母さん使う?」とさらっと勧誘してみたけれど「まだ頂き物の線香が山ほどあるから」とあっさり拒否された笑。だと思った!

気持ちの問題として一周忌までは毎日手厚くお供えをしたいというのはとてもわかるし、良くわからないアイテムを「使え」と押し付けられることの不快感も当たり前なので、無理に置いてくるというようなことはせずさわやかに撤収。幸い、現時点での母の認知能力はしっかりはっきりしているのだし、また機を見てお線香を使い切りそうなタイミングを伺ってこよう。

二番目の目的は母の足腰の状態を知ること。膝が痛いとは言うけれどどの程度なのか直接ずけずけ聞くのもなーと思って犬の散歩にかこつけて近所の公園へ誘い出した。

「昔から近所にある市の大きな体育アリーナ、あの敷地って犬の散歩できるよね?駐車場の入り方がよくわからないから一緒に乗って案内してもらってもいい?新車の乗り心地も試してみて☆」と誘いみんなで車に乗り込む。助手席のドアをあけて母を座らせ私と犬は後部座席。夫は素直に母のナビにしたがい運転。

着いたら母に犬のリードをあずけて「犬の散歩何年ぶり?」なんて聞きながらゆっくり歩いた。私はさりげなく母の前や後ろに回って足の運びを見ていた。夫にスマートウォッチで距離と時間を計測しておいてもらったのをあとで見たら0.8kmを17分かけて歩行。私と犬だけならもっと早く歩くからちょっとゆっくり目だった。どちらかの膝がより痛いのだろう、軽くびっこを引く歩き方。膝に負担をかけすぎる前に車へ戻った。

食事に気を付けて歩くことを習慣づければ筋肉が付いて膝を守ってくれる、そんな正論は母も重々承知なはずだけど普段は家から出ない。庭の仕事をちょこちょこ休みながらやる程度。買い物は週に一度車で近所のスーパーへ行くくらい。趣味や習い事はゼロ。歩数計をつけたらきっと1000歩/日もいかないだろう。今日の歩き方を見ていると、おそらく旅行とか東京へのお出かけなんかはかなり難しいだろうなと理解した(気晴らしにバス旅や温泉旅行でも?と思っていたのだけど無理に歩かせたら膝に水たまりそう)。

今の暮らしのままで本人がよいというのなら私が無理やり何かを強いることは難しい。一緒に住んでいるわけでもない、なんの責任も取ってくれなさそうな娘からアドバイス的正論を喰らっても母にとっては「勝手なこと言っちゃって」といらいらするだけだよなーと何も言わずに帰ってきた。

本人がずっとこの片田舎の、父と建てた大きな一軒家で一生を終えたいのなら、それなりの健康レベルを保っていく必要があると思うのだけど……私にできることは限られているなあ……。

今日の花。

実家の隣の空き地に咲いてた紫木蓮。

@yuritanyogini
地味に地味に暮らしていても書きたいことは毎日こんなに見つかるのだ。足さず引かずほぼ本当の日記。だけどたまには嘘だっていい。