95冊目|ダイヤモンドの功罪5

ゆる
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1~4巻初見時に書いた文章↓

念願の5巻が出て、kindleのおかげで発売日の朝起きたときにはスマホに入っていた。が、ようやく読めた。しんどいのが分かっているから、仕事のストレスでぐらぐらしている平日には読めなかった。(なので平日は主に匿名ラジオとオモコロチャンネルしか摂取していません。余談。)

1~4巻を読んだのは今年に入ってからなのに、普通にいろいろ忘れてたので1巻から通して5巻まで読んだ。やっぱり1~4巻はやっぱりしんどくて、それに比べれば5巻は救済の始まりかもしれない、と思った。

自分が小学生の頃のことはあまり覚えていないし、周りに小学生もいないので定かではないが、小学5年生と小学6年生の間にはこんなにも差があるのかと驚いた。

1~4巻初見時の自分が書いた文章に、「誰も悪くないことが、誰も傷つかないこととイコールじゃないということ。言語の未発達が思考の未発達であること。内言と同時に外言がいかに大事であるかということ。」とあり、やはり5巻が救済に繋がった(ように感じた)のは、言語の発達が大きく影響している、と思う。

小学5年生の語彙では言い表せない気持ちを、ようやく言語化でき始めている。まだまだ未熟で不十分だけど、橋の上でイガが漏らした本心は、確実に、初めて本当の意味でまっすぐと綾を救ったのではないかと思う。

相変わらず周りの大人が最悪で、でも普通だ。よくある地獄。やっぱり個人的には4巻の最後で監督が野球塾を断った理由がいちばんしんどかった。その後の行動もあくまで自己満足に感じられるし、だからこそ綾は野球塾という道すら閉ざしてしまったんだと思う。

もしも未読の人がいたらいけないので念のために書いておきますが、救済の始まりと言っても全然救済ではないです。まだまだ最悪の雰囲気が漂っている。でも、イガと大和と綾の出会いは確実に3人を良い方に向かわせてくれる気がして、それはこの作品の中で初めてのことだったのです。

綾のお父さんが全部を救ってくれるんじゃないかと4巻の終わりに思っていたけど、5巻に入ってみると綾自身の成長が綾を救ってくれそうで心底安心した。ようやく少年漫画だ。

@yuru_sanaidene
なんでもすぐに忘れてしまうので、2024年に読んだ本を記録していくことにしました。記録以上感想未満の散文。冒頭のAmazonのリンクは特にアフェリエイトとかではないです。