2025年、特に刺さった作品

ゆる
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公開:2025/12/26

海外文学

ジェフリー・フォード

『アイスクリーム帝国』

『トレンティーノさんの息子』

(どちらも『最後の三角形』に収録されている短篇)

ポール・オースター『ムーン・パレス』

ジョン・コナリー『失われたものたちの本』

スティーヴン・ミルハウザー『空飛ぶ絨毯』

『ムーン・パレス』は今年のベストに選びたいがために1月1日に読み切ったくらいにブッ刺さった作品。これは人生の書。一生手元に置いておきたいし、10年後くらいに再読したい。

『トレンティーノさんの息子』もすごかった。これも人生の話。元々図書館で借りて読んでいたのだけど、文章があまりも良すぎて『トレンティーノさんの息子』の1ページ目を読みながら「あ、もう買う」に至った。構成美なんですよこの話は。

『空飛ぶ絨毯』は郷愁を刺激されてちょっと泣いた。文章が始終美しい、に尽きる逸品。

SF、ホラー

春暮康一

『オーラリメイカー』

『法治の獣』

『竜は災いに棲みつく』

『混沌を掻き回す』

『モータルゲーム』

グレッグ・イーガン

『貸金庫』

『ワンの絨毯』

飛浩隆

『グラン・ヴァカンス』

『ラギッド・ガール』

キム・チョヨプ『共生仮説』

天沢時生『ショッピング・エクスプロージョン』

小林泰三『酔歩する男』

貴志祐介『クリムゾンの迷宮』

春暮康一が強い!!ほぼ全部好きというド刺さりっぷり。生態系SFってこんなに熱い気持ちになれるんだな〜〜!最高!

あと『ショッピング・エクスプロージョン』は声出して笑った。これを書けるのは天才です。

ミステリ

白井智之『お前の彼女は二階で茹で死に』

麻耶雄嵩『貴族探偵』

『貴族探偵』に収録されている『こうもり』は特に度肝を抜かれた。ネタバラシされてるのに「!?」「!?!?」「!?!?!?」と頭が真っ白になったのは記憶に新しい。

『茹で死に』はなんでも許せる人向けの倫理観失い無茶苦茶作品なんですけど、酷すぎて笑えます。

ノンフィクション

角幡唯介『極夜行』

高野秀行『辺境メシ』

漫画

六内円栄『Thisコミュニケーション』

はしゃ『フィリピンではしゃぐ。』

あずまきよひこ『よつばと! 16巻』

ゲーム

『逆転裁判 蘇る逆転』

『十三機兵防衛圏』

『逆転裁判』は何のネタバレも踏まずに今まで生きてきたという奇跡があり、非常に新鮮な気持ちで楽しめた。シナリオが良いというのは、私がゲームをやる上で重要視している項目なので、もうほんと大満足。続編もプレイしていきたい(先日2買っちゃった)。

『十三機兵防衛圏』これはもうね〜〜〜!!とんでもない全部乗せ特大SFジュブナイル群像劇で、約1ヶ月間毎晩夢中でプレイしました。衝撃の事実が次々にプレイヤーを襲う、恐るべきシナリオ構成。「お前は誰だ」が口癖になってしまう真性神ゲー。