純粋で歪。

りぃた
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『コンビニ人間』読了。

周りの言う「普通の振る舞い」が分からない主人公がコンビニの「マニュアル」を通して外の世界とつながるのだけど、やはり徐々に歪さが露呈していく。根底には主人公の「周りの期待に合わせた方が良いのだろう(理解はできないけど)」という純粋さがあるのだと感じたけど、きっと周りの人にその行動は奇妙に映るのだろうな。

多かれ少なかれ、人は周りの人の振る舞いをコピーしてアウトプットしながら生きているんだよなと自分を振り返っても感じる。

私も人との関わり方が分からなくて、人の振る舞いをよく観察していたと思う。

普通とは何だろう、周りは私に何を期待しているのだろう、何をしたら受け入れられて、何をしたら排除されるのだろう…

未だに人との関わり方がうまくできない感覚と自分に課題しか感じないなぁなどと、読み終わった後ボーっと物思いに耽った。

私もどうすれば世界に馴染めるのかをずっと自分に問い続けてる。