フィクションを見ていてちょっと不思議に思ったことがひとつ。個の戦闘能力が高い人物による支配って人類史においてあまり聞かないなぁ、と。わかりやすく絶対的な力による支配、魔王とか、鬼舞辻無惨とか。
調べてみると、人間の能力の程度は知れているというか、差が大きく生まれにくいので1対複数の戦闘や暗殺などで命を失う可能性があり、それらから身を守るためには組織的な補助が必要になる。そのためには戦略的な能力や、財力や家族、カリスマ性が必要になり、単純な戦闘能力では組織の長になることはできなかったということらしい。
つまり、裏切り者にやられる程度じゃ魔王は務まらない。
はは〜ん。なるほど。人類にはそんな魔王は存在しなかったわけだ。
みんな等しく弱い。少しだけ、この現実が魔界よりも平和に作られていることに安堵した。