これはただの自分の中での揺り戻りであるんだけども――
言葉を大切に扱いたのである。誰が発したのか。どういった文脈で発したのか。どうしてその言葉を選んだのか。そして、言葉自体は、どう生まれ、どう変遷して、一般的にどう使われるのか、逆に特殊な文脈でどう使われるのか。お互いがそれを意識すれば、多少のイザコザはなくなるのだろうか。争いは今よりかは少なくなるだろうか。
でも、今は、雑に言葉を垂れ流したい。
流れる血や汗と同じ様に、瞬く間に生まれ、瞬く間に老廃物となるような。言葉って本来そんな程度のものだったんじゃなかったっけ？って。
放つ一つ一つの言葉が、何か見えない力でガッチリとロックされるのか、冷凍保存されるのか、そんなことしなくていいのに、俺はそんなつもりで言ってない、それは捨てていいやつだ、とっておくような物じゃない。
僕の言葉はもうここにないよ。また聞きたかったら今、その瞬間に聞きにきてくれ。