アッカンの行動規範を数名の方にお褒めいただきまして恐縮です。数日かけて書いたので、素直に嬉しいです。
イベントの中のトラブルが一番怖かったというか、自分の考える最悪のシナリオを考えたときに「書かずにはいられなかった」というのが熟考して書いた動機です。
カンファレンスを構想し始めた頃から、イベント運用に関する出来事に敏感になっていました。そんな中で特定のジェンダーへの蔑視発言があったりとか、誰かを咎めるコメントで炎上したりとか、そういうのを見ると「マジかよ信じられねぇやつがいるもんだ」と自分ごとのように悩みました。どうやって対処するんや…。正直、行動規範を規定したところでこれが防げるものなのか心配ではありました。実際、書いてあるのに主催が規範を守らないとか、どこからコピペしてきただけで内容を主催が理解してないとか、そういう悪いことも耳にします。お腹痛いです。何してくれてんねん。そういうのが蔓延ると、書いたところで誰も信じてくれなくなるんだぞ、と。
だから、せめて参加者には「ちゃんと書いてますから安心してください」と思ってもらうために、どこかからかコピペしたように見えないように、すべて自分の言葉で書きました(校閲にChatGPTは使ったけど)。「勘違いしてました」とか「そんなつもりはありませんでした」って言いそうな仮想のヴィランペルソナを想像し、絶対に言い訳できないような内容にしようと、具体的な例も書きました。アクセシビリティに取り組んでいない人を咎めることを否定することも書きました。
何かを感じた瞬間、自分の感情を吐露するのは簡単です。楽なんです。相手がどう思うか考えなくていいから。その後に周りにどんな影響があるか考えなくていいから。だからそんな楽をしているやつごときにイベントを潰されてたまるか、嫌な思いをする参加者が現れてたまるか、と願って書きました。
結果、現段階で問題の報告は受けていません。一応安心しています。本当に純粋にそんな人が集まらなかっただけの可能性もありますし、行動規範が牽制として機能していたかもしれませんが知る由もありません。ただただ、何人かにはよい行動規範だとおっしゃっていただいたことは嬉しく思い、次のカンファレンスでもこれを掲げて運営していきたいと思います。