親父ギャグないしダジャレは、言葉遊びの一種だと思っていて、そこには語彙力とインテリジェンスが要求される非常に高度な営みだと思うのである。
でね。親父ギャグが嫌われることがあるのはなんなんだって思うわけ。別に嫌うことに文句を言う話じゃなくて、自分のギャグで嫌われたとかいう話ではなく、単純になんでそうなっちゃうときがあるんだろうねって話。
思うに、単純に、「有害か無害か」だと思うんです。
有害であれば不愉快になるし嫌われる。無害であれば、そこまで不愉快に感じることはないだろうし、概ね無視すれば良いし、「寒い」までが様式美(フォーマット)とも捉えることができるし、無害に本人が楽しんでればもしかしたらその幸せそうな感じでこっちまで嬉しくなっちゃうかもしれない。
そうなると、何が「有害たり得るか」になるわけですよ。本人が勝手にボソッと親父ギャグかまして一人で笑ってるぶんには微笑ましい光景だと思う。たとえばそこで「なーんてな!」つって反応を他人に求めようと、たぶんそっから有害無害のジャッジが始まる。ポイントはいきなり有害判定とはならないところだ。判断基準は、本人とその反応を求められた人との関係性が大いに関係する。「めんどくせえ」だったり「笑わないといけない」だったり何らかのハラスメントフラグが立ってしまうとアウトなわけである。残念ですが、お引取りを。
だから親父ギャグっていうのは基本的に独りで愉しむのが望ましいだろう。一説には、思いついてしまった言葉遊びがついつい口に出ちゃう老化現象とか言われてたりするが、本当かどうかは置いといて、ついつい口に出たとしても、それは独りで飲み込んでガハハ!とひと笑いした後はそれで済ませ、決して他人に反応を求めてはいけないのだ。たまたま聞いてしまった誰かがその不意打ちでクスクスと笑ってくれたら、それはオマケなのだ。それで我慢しとけ。
SNSでもそう。Xのポストは誰に向けているかはどうでもよくて、あれは独り言だ。決して反応を強要してはいけない。強要しないなら、どんどん親父ギャグを垂れ流していい。Xはそういうところだ。
ところで独りで楽しんでいるところにズカズカ入ってきて「不愉快だ」って言う奴が偶にいる。まあ、そいつは無視していいでしょう。概ね「独りで楽しんでいること」を妬んでいる楽しみを持ち合わせてないタイプの人間なので、気にしないほうがいい。もしくは語彙力とインテリジェンスに嫉妬しているのだ。「一緒にもっと面白いやつ考えようよ」って誘ってしまえばいい。
独りでいつもニコニコ何に楽しんでいるんだかよくわからないけど幸せそうだなぁ〜。見ててホッコリするなぁ〜。と思われる存在になりたい。