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あの頃の夏は北の大地に残っていた

小林ゆうすけ
·
公開:2026/7/25

旅行で北海道に来ている。本土では酷暑日とかでひぃひぃ言っているが、快晴の旭川の気温といったらせいぜい20℃とか25℃とかそこらであり、一日中外にいても苦にならない。

幼少の頃からずっと夏こそが一番好きな季節だったが、ここのところ春とか初秋へ選好がシフトしているのは、これは最近の夏があまりにも暑すぎるからであり、暑すぎてろくに外も歩けないし、セミも鳴いていないし、これはもはや私がずっと好きだった夏という季節ではなくなっており、若さを取り戻せないのと同じように、私はあの頃のエネルギーに満ちた素晴らしい夏にはもう戻れないのだ、仕方ないのだ、と思っていた。

思っていたのだけど、これは早合点で、北海道の(道央〜道南あたりの)夏はまさにあの頃の夏そのものだった。外へ出れば太陽が気持ち良く、少し走ると汗をかき、夕方には風が涼しく感じられる。哀愁を誘うようにひぐらしが鳴いている。北の大地には、まだ素晴らしい夏が残っていた。

叶うなら、毎年夏の間は北海道に長期滞在するような習慣を確立できたらいいよなあ、などとも考える。ついでに寒さが苦手な私は、冬になったら沖縄に行くのが良さそうである。理想の四季を自分で選び取りながら生きるなんて、非常にホットでクールなライフスタイルである。

@yuu_kobaya
世界のすみっこで、もそもそ身をよじって生きています。 デザイン, 技術, 読書, 学び... いろんなことが好きな人。 わたしについて:yusukeweb.work