話題らしいアニメーション映画「我々は宇宙人」。Podcastで名前が挙がっていたので気になり観てきた。結果、すさまじい感動に包まれて、頭がボーッとして余韻から抜けなれなくなっている。いや感動というようなキラキラしたものではなく、圧倒的な表現の凄みビームみたいなものを正面から浴びたことにより我が脳はドロドロに溶け、同時に心臓を立て続けにぶん殴られたような状態ですっかり満身創痍、グロッキーである。
こういうぶっ刺さりコンテンツに触れたときはいつも、その素晴らしさを満足に言葉に書き表せず、ただ数日寝込んでしまうだけになってしまうのがもどかしい。
とりあえず、「人生」というものの原液を飲まされた気分だった。人間が生きた軌跡には擦り傷みたいな過去が残り、その大半は忘れられていくが消えはしない。人はある過去を愛でる一方で、ある過去を媒介して人を呪い人に呪われながら、消えない過去の積み重ねの上で死ぬまで生きていくしかない。忘れたい過去も自分自身も否応なく世界の一部であって、生きていく限り人間に逃げ場なんてないのだ。その人生の現実は恐ろしいものであるし、しかしこねくり回すうちにふと滑稽にも美しくも見えるのかもしれないね、でもやっぱり恐ろしいけどね、といったようなことを思った。
ぜひとももう一度見たい気持ちと、またダメージを受けそうで二度と見たくない気持ちとが共存している。