自分の周りの何人の人を、どれくらいの量だけ、幸せにすることができるか

yuyaki
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「GRIT」という本を読んだ。

この本の本筋とは全く関係ないけど、読みながら思ったことをメモ。

自分のモチベーションの源泉は「自分の周りの何人の人を、どれくらいの量だけ、幸せにすることができるか」である。

あえて公式っぽくしてみると「幸せの数 × 幸せの深さ」である。

学生時代、いわゆるボランティアサークルに入っていた。

ボランティアといっても大層なことではなくて、ただ外国の村に訪れて、汗をかきながら、家を建てにいく活動に夢中になっていた。

20人ほどの学生が東南アジアの村を訪れ、2週間ほどかけて、現地の大工さんと共にセメントをネリネリしたり、レンガを積み上げたり、トイレ掘ったりする。

十分な家で暮らすことができていない人たちの家を建てるのだ。

大袈裟に聞こえるかもしれないけど、僕たちは少なくても1つの家族の人生に対して、多少の影響を与えることができていたと思う。

新卒では、不動産の会社に就職した。

不動産の仲介営業の会社を大きい順に3つ選んだ。

それもこのボランティアサークルでの経験があったからだ。

「家」というのは、多くの人にとっては、その人生において金銭的にも決断面でも大きな買い物である。

かつ買い物して終わりではなく、その後の暮らしへ影響を及ぼすものだ。

そんな「家」の選択に、自分をのっかれば、自分の手で少しでも多くの人の人生に対して、そこそこ大きめの影響を与えることができるのではないかと思っていた。

実際にある家族の家の購入という、大きめの決断を手伝って、自分が誰かの人生に少なからず影響を与えられたという実感は得ることができた。

ただそれと同時に、このやり方では自分一人で影響を与えられる人の数って限られていることに気づく。

(そんなのは最初から分かっていたんだけど、人はどんなに頭で理解をしていても、やってみないと理解できないことは多分あるんだ。)

それから、自分が誰かを幸せにするということは「幸せの数 × 幸せの深さ」という2つの軸があるということを意識するようになった。

当時は、仕事を通して、どれだけある特定の人の人生に深く入り込んでいけるか、という部分を重視していた。

というかそれしか見えていなかった。

けれど、「幸せの数 × 幸せの深さ」の総量を最大化することをやってみたいなと思うようになって、その為の道具は今の時代はソフトウェアだと思った。

だから、一見全然関係ないと思われるようなインターネットの世界を次の自分の仕事のフィールドに選んでみた。

インターネットの世界でソフトウェアを創り、人に届けるという仕事をしてみて、今のところは変わらず「幸せの数 × 幸せの深さ」がモチベーションになっていると感じる。