2025-05-03

yuyuko
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公開:2025/5/4

わたしがPCに触れ始めた頃のインターネットって、その空間にいるのは男であることが前提で、女の存在は当然のように無視、あるいは軽視されていた。女は頭が悪くてうるさくて感情的で論理的思考ができず、無条件に甘いもんとキラキラしたもんが好きで、イケメンに媚びへつらってる、みたいなイメージがはびこっていて、「女は馬鹿にしていいもの」という明確な意識がそこにはあった。

そういうインターネットで人生の内のある時期を過ごしたわたしにも、そのクソみたいな意識は絶対根付いてしまってるのだ。女でありながら、女を馬鹿にするノリを面白いと思いこんでいたんだから。《女》に対する侮蔑が自分に刺さってることに気づきもしなかったという意味で当時のわたしは間違いなく馬鹿だったけど、それはわたし個人が無知で短慮だったというだけで、女全体が馬鹿だという証拠にはならない。

自身の奥底にあるクソみたいな意識は雑草みたいなもので、根が残っている限りしつこく顔を出すから気が抜けない。見つけるたびに嫌悪感と羞恥と申し訳なさで吐きそうになりながら引っこ抜く、この繰り返しは何年も何十年もきっと続くだろうけど、やっていくしかないのだ。わたしがわたしのことを「ちょっとずつ善くなっている」と思いたいから。

@yuyuko
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