元々バッグが好きだから、エコバッグだって大好きだ。
いわゆるちゃんとしたバッグに比べ、エコバッグはカラフルで可愛いデザインが多い。折り畳むと小さくなるギミックとか、収納用の小さなポーチとか、デザイン以外の細かいところでも心をくすぐってくる。
ガチャガチャで好みのエコバッグを見つけたら最後、ついつい硬貨を投入してしまう。エコバッグが手に入る上に、何が出てくるか分からないワクワク感まで味わえる。最高のエンタメだ!
加えて、グッズ収集に熱を上げるオタクである。どこかとコラボがあれば、だいたいエコバッグやらコットンバッグやらがラインナップされるので、これなら実用的だし〜と言い訳して買ってしまう。半端な隠れオタクとしては、比較的デザインモチーフ中心に仕上がるエコバッグはありがたいのだ。
そりゃもう増えた。あれよあれよと増えた。まとめたら、そこそこデカいマザーズバッグにもなりそうなトートが、エコバッグであふれた。
さすがに、ちいさくてかわいい例の生き物みたいな声が出た。わ…わぁ!
まったく死蔵しているわけではない。使いやすいデザインやサイズのものは、カバンに常備している。大小ひとつずつ+マチ付きひとつ。合計3個。毎日なにかしらで出番があるとはいえ、早々くたびれたりしないので、定番のみっつ以外は、新品同然だ。使うために買ったのに?と、自問自答すれども、やっぱり汚れも傷もないエコバッグを取っ替え引っ替えするのは躊躇われるのだ。
死蔵している方が勿体なくない?と突っ込む脳内のわたくしの意見は無視して、整理を進める。どうしたって減らせないので、きれいに詰めて少しでも嵩を減らそうという魂胆だ。
7回生まれ変わっても使い切れなさそうなエコバッグの数々に、今日もクローゼットが圧迫されている。