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歩くほど 自分のからだを支配する権利が消えて 痛みが満ちる
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ぬるい風 飲み会帰りの高架下 異界に飛ばされたような夜
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星 月も 色もない ただ昏い虚(うろ) 宇宙が夜空に化けているのだ
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人間は 痛みに耐えているあいだ 肉としてかたちを持っている
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不倶戴天 どんなに焦がれても隣で生きていけない何かに恋す
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まっ白く光る小石を見つけては 涙を浮かぶ 言葉の旅は
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美しい言葉のあまた限りなく 河原にラピスが敷かれたように
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引力が愛 斥力が孤独なら? 喩えて何かの答えを手繰る
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みぎゆびが君に3本無かろうとその気高さは変わりはしないが
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うすい愛 うすい愛でも重ねればいつか光の羽衣たるか