大晦日になってしまったので今年やってきたことを振り返ることにする。
まずは研究。沢山出張に行き、沢山議論をした。研究会への対面参加すら今年が初めての経験だったのだが、そうとは思えないほど充実した一年だった。今まで密かに憧れていた研究者方が実際に素晴らしい方々だったこと、その先生方が僕をやる気のある有望な若者として受け入れてくれたことなど、研究者との交流の面に絞っても嬉しかったことを挙げればキリがない。この一年だけでも色々な先生のお世話になっているため、今後恩を返していきたい。出張や交流に関してはまあこれぐらいにしておくとして、実際の研究成果についても書いておく。国内の研究会や内輪研究集会には5回参加し、そのうち1回では優秀発表賞を頂いた。賞を頂いたのは修士課程学生の発表がメインとなっている内輪研究集会なのだが、やたら熱意の高い外部の学部生であるという点で最初からある程度関心を引いていたことが受賞理由の一部になっているのではないかとも感じる(もちろんそんなことはなく純粋に僕の研究や発表内容を評価してくれているのだろうが、自分自身が実力で賞をもらったと考えるべきではないと思う)。あまり驕らずに頑張りたい。国際会議論文は2本出して2本落ちてしまった。これは自分の論文の書き方が悪かったり色々原因があるのだが、何にせよ実力不足であるというのは否めない。スケジュールの都合で学部のうちに国際会議論文を出すことが不可能になってしまい、非常に悔しい。せっかく情報科学の達人を通して早いうちから研究をさせて頂いているのだから、もっと早くからちゃんと論文を書いて成果を出しておくべきだったと痛感している。
大学での卒業研究についても書くことにする。学部一年で終える研究ということもあり、研究室先生方の専門分野とも自分の専門分野ともずらしたテーマ選びをしてみたのだが、このテーマ選びのせいで結構苦しんでいる。苦しんでいるというのは自分が良い研究成果を出せずに苦しいという意。一年適当にやるだけでは先行研究を追うことすらままならず、先生方の専門と自分の専門の中間のようなテーマを選んだ方が良かったかなと少し後悔。まあ卒業ぐらいはできるように努力しようと思う。
学業についてはまあ敢えて触れるようなこともないが、あとは卒業研究だけしていれば卒業できる程度には単位をとれていることぐらいはここに書いておく。大学院特別入試の書類選考になぜか通り筆記試験なしでスムーズに合格できたのは嬉しい誤算。書類審査に通るほどGPAが高い人間ではなかったため、自分自身でもなぜ合格できたのか未だに分からない。更に今は大学院の連係学府というものの受験を検討していて、その辺りのスケジュール調整に難航している。合格すれば博士後期課程でDC1と同程度の支援が受けられるそうなので、なんとか受かっておきたい。
今のところ就職は一切考えていないのだが、お金が底を尽きてしまったり職歴なしで突然社会に放り出されたりすると困るのでインターンシップにも参加している。8月から12月まで、今のところは週1~2勤務。仕事内容に関しても大きな不満はなく、楽しくやれている。ただまあ週5で働けるかと言われてしまうと辛いものがあるかもしれない。まあこれはどこの会社に行っても多分そうで、そもそも仕事というものに向いていないかも。
ヒューリスティックコンテストは一応毎回参加している。昔は割と安定してそこそこの順位を取れていたはずなのだが、最近はコードを書く筋力や気力が衰えてきてなかなか手が動かず、ちゃんと参加せず撤退してしまうことも多い。とはいえ一年を通したレーティング変動は2535→2663(+128)で総合順位も31位であり、まあそこそこに頑張ってはいると思う。あとは大きなオンサイトコンテストで3位入賞できたのが嬉しい。こういう言い方をするのはあまり良くないのだが、レートや入賞実績がちゃんとあるとそれが自己紹介のネタになって顔を覚えてくれたりするので、こういう実績を持っておくことは大事な気がする。ICPCはチームメイトが強く9位。World Finalに行ける可能性がある程度あるため、来年のAsia Pacific Championshipに向けてできる範囲で努力している。
(12/31 15:20に加筆)CTFについても書いておくことにする。今までは年に数回参加してCryptoを適当に解くだけだったのだが、11月辺りからはCryptoとPwnを中心にある程度力を入れて取り組んでいる。これはCTF勢の友人が親切に教えてくれている点が大きく、初心者にありがちな「体系的に知識を身につけることができず解法への道筋のパターンが分からず、その結果いつまで経っても解ける問題の幅が広がらず実力もつかない」ような状態を回避できている。かなり面倒を見てもらっている自覚はあるのである程度強くなるまで頑張りたい。どこかでチームを組めると嬉しいのだが、モチベーションや実力が同じぐらいの人間を探してくるのは難易度が高い上、同級生などの知り合い連中もCrypto得意勢みたいな人間ばかりなためなかなか難しい。
あとは文化的っぽい趣味について。映画は20本観た。年20~24本ぐらいを目標にしていたので、まあ目標達成とはいえる(映画を観る量に目標を設定するのは手段と目的が入れ替わっているような気もするが)。アニメ映画だと「スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース」「駒田蒸留所へようこそ」「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」辺りが面白かった。コナン映画も結構良かった。読書の方は年56冊。この記事に感想をまとめているので暇なら流し読みして、気になったものを実際に買って読んでみて欲しい。感想をTwitterに流してくれるとさらに嬉しい。
残りはゲームとかアニメとか漫画とか。新しく買ったものだとティアーズオブザキングダムとか、ゼノブレイド3のDLCとかをやった。両方とも面白かった。ゼノブレイド3に関しては色々書きたいのだけれど流石に去年のゲームの感想垂れ流しをする訳にもいかないので省略。スプラトゥーンもやってます。アニメはもう流行りの作品を追うぐらいしかしていない。水星の魔女二期とか、葬送のフリーレンとか、呪術廻戦とか。フリーレンは以前から単行本を買っていて、今はサンデーうぇぶりで毎話追っている。呪術廻戦は友人に勧められてアニメ一期を見て、そこから単行本を買い、今は週刊少年ジャンプの定期購読で毎話追っている。ジャンプの定期購読をするような人間になるとは自分でも思っていなかったが、十分面白いし友人との話のネタにもなるので良いと思う。ここまで書いて思ったのだが、この段落に書いてある内容から「流行りの作品しか追わない奴」感をひしひしと感じる。そろそろオタクを名乗ることも許されなくなるかもしれない。かといってわざわざマイナーアニメを観ようとも思わないし、過去の作品を擦り続けるのもそれはそれでどうなの?という話もあり、難しい。
以上。色々書いたがまあ概ね満足のいく一年だったのではと思う。来年にも期待。