今日は研究会で発表をしてきた。今回参加した研究会は自分のホームと言ってもいい場所で、知り合いも多くあまり緊張せずに発表できた。発表の質自体は反省すべき点もあったが、これはあえて日記に書くようなことでもないので省略。夜は研究者先生方や他大学の学生とお酒を飲んだ。本職の人と研究の話や雑談をしている時間が一番面白い。
今日の移動中に読んだ短編はテッド・チャン「あなたのための物語」より「理解」。最初は「アルジャーノンに花束を」のような主人公の知性が文体に影響を与えるSFとして読んでいたのだが、中盤以降の展開はエンタメ性の強い小説という立場からでも楽しめる。高度な知性を手に入れた主人公があくまで個人の内面的な問題のために行動する、という淡白な展開も嫌いでない。