爽やかでドロドロしている の話

zazenxtc
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洋三に関する雑記①

映画を観た2022年12月末から、「半年ROM」っていた。

漫画どころか絵を描く気もなかったので、その間はイメソンプレイリストをつくることが二次創作の代わりのようなものだった。その日、スヒ°ッツのアルバム『CYCLE HIT 1991-1997』を聴いていた。原作連載当時の邦楽を聴いて、みんなのことを感じたかったんだと思う。

聴きながら、思わず

とつぶやいた。

どの曲が、どの歌詞が、とかはなかった。

ただ、スヒ°ッツの音楽に対する「さらさらな液体だと思って手を突っ込んでみたら底の方はどろっとしていた」というイメージが、漠然と洋三に抱いていたものと同じだった。

作中のふたりは、スポーツマンとサポーター(応援する人)。

それでいて、はじめての“ふれあい”は殴り合い。

大勢の前で泣き崩れてまで諦められなかったものがある人と、まだ賭けるものがわからない人。コートに立つ人と、そこへは入れない人。

チームメイトでもなければ同級生でもない。

親友の先輩と後輩の親友という関係。

爽やかでドロドロしている。

イメージがはっきりすると、途端に彼らの関係を探りたくなった。

それで、今に至る。