スバルの車に乗っている人、特にスバルの車が大好きな人を『スバリスト』と呼ぶことがあります。
自称スバリストについて思うこと
特にスバリストを自称している人について、最近、思うところ。
過去のスバルの車は賞賛してますが、最近のスバルの車(と言うか企業姿勢?)については、あまり評価していないように思います。
また、彼らが乗っている車も過去の車が多いです。
彼らが好きなのは、ラリーをやっているスバル?
もっと言えば、ラリーをやっていたインプレッサWRXに搭載されていた、EJ20と言うエンジンなのではないかな、と。EJ20自体は超高回転型のターボエンジンで、最終型のVABに搭載されていたものは307psを発揮します(まぁ、2Lターボとして考えたら、今となってはそんなびっくりするほどの馬力ではないような気もしますが)
結局、その時のイメージが強い、と言うかその時のイメージが好きな人がスバリストを自称している気がします。なので、EJ20がディスコンとなってしまった2020年以降の車は、相対的に評価されていない気がします。
そんなんだったら、スバリスト名乗るの辞めたら、と思わなくもないですが、恐らくはEJ20の再来がスバルから発表されることを期待しているのでしょう、たぶん(私はスバリストじゃないので、わかりませんが……
相対的に、今のスバルは評価されていないように感じる
EJ20は開発停止され、後継エンジンとして、FA20、そしてその排気量アップ版であるFA24と言うエンジンを開発しました。ですが、FA24は275ps。30psのダウンですから、だいたい10%馬力がダウンしてしまいました。スペックを重視する人からすれば、新しいエンジンの方が馬力が10%もダウンするなんて許せないのかもしれません(その辺は排ガス規制とか燃費とか色々大人の事情があるのではないかと思いますが
そして、得てしてラリー屋のスバル、EJ20が大好きなスバリストはカタログスペックが大好きな人たちに見受けられるので、やはり出力ダウンしたFA24に見向きもしないのでしょう。
拍車を掛けているのが、スバルはCVTしか作っていないこと。
今のスバルはトヨタと共同開発したBRZを除き、基本的にCVTしか作っていません。CVTは無段変速ですが、どうしても滑りが大きく、特に大トルクエンジンだと、その滑りが顕著になる、とされています(まぁ、スバルのチェーン式のCVTはそれを克服した、とも言われていますが、乗ったことないので知らないです。サーキットを走っている人は少ないですが、数少ないレヴォーグなどのCVT車のタイムを見る限り、ヘタなMT車より速かったりしますね。
そのCVTのイメージが悪いので、余計に自称スバリストから不興を買っているのではないか、そう推察します。
要は今のスバルはスポーツカーを造っていない、とみなされているように見えます。
でも、スバルだってスポーツカー作ってるじゃん
GR86、と言うトヨタのスポーツカー。実はこれ、スバルが製造しています(企画はトヨタとセッティングの方向性はトヨタが弄っているので、完全なスバル車ではないのですが)
このGR86が馬力差を逆転できるほどの化け物で、この化け物をスバルが造っていることをスポーツカー好きは誇ってよいと思うのです。
ですが、イマイチ、このGR86も評価されません。やはりラリーに出ていない(四駆ではない)、そしてEJ20も積んでいないし、馬力も235psとさして目立たない、と恐らくはスバリストの要求するモノが何一つ満たされないからではないか、と思うのです。
まぁ、このGR86も微妙になってしまったんですが(^^;
法規制で自動ブレーキ(緊急回避ブレーキ)の搭載が必須とされてしまいました。そして、スバルはこの自動ブレーキの類はアイサイトしかありません。
スバルのアイサイトはこの分野では日本トップクラス、世界でも恐らくトップクラスの安全性を誇ると思います。
ですが、これ、スポーツ走行を考えると、とんでもない足枷になるんですね(^^;
車高を下げるだけでアイサイトの動作保証対象外になってしまうので、ディーラーで車高調を入れる場合、3mmとかそのぐらいしか落とせないらしいです。だったら、もう最初から車高落とす必要がないぐらい落としとけ、と(それも一般道を走る、と言う意味では難しいのでしょうが。法規的には問題なくても雪道や林道も走る、と言うことを考えたら、ある程度の車高は必要でしょうし、スポーツカーだから雪道走らないでしょ、と割り切ることもできないでしょう(^^;
この辺、スポーツを求めるスバリストとは相容れないのも仕方ないなぁ、と思うところもあります。
なので、スバリスト、と呼ばれる人が昔のスバルのイメージに縋りつくのも致し方ないことなのかなぁ、そうも思うのです💦