今日の夕飯は長芋のしそ梅和え、せせりとなすのうま塩炒め、とうふとわかめのお味噌汁。
我が家の夕飯でせせりの登場率がやたら多いのは、いつも使っているスーパーに常に置いてあるのと、配偶者が特に好んで買うからである。
今日の虎に翼12話、よねさんの焦りと苛立ちに胸が苦しくなった。よねさんだって多分わかっているのだ、2年生になっても残った数少ない同級生たちが、勉学に本気でない訳が無いことくらい。それでもあんな風に周囲に当たってしまうくらいには、よねさんには余裕が無いのだろう。寅子の言ったことは本当に正しいが、それは寅子が様々な面で余裕があるからこそ言えることなのだと思う。
そしていよいよ始まった法廷劇。野次を飛ばす男子学生たちに、冷静によねさんより先に真っ向から怒りを表した寅子はとても格好良く、心強く感じた。でも、切実な怒りを露わにした寅子に対して男子学生たちはなおも嘲笑して、観ていてこちらまで腹が立って、悔しくて泣けてきてしまった。人が侮辱され真剣に怒っていることに対して、なおもヘラヘラと笑うのはあからさまに馬鹿にしている、侮っているということだ。寅子たちに侮られる理由など何一つ無い筈なのに、女が法を学ぶことも、女が真剣に怒りを表明することも、おかしなことだとか、生意気だとか、みっともないことだと見なされ、侮られる理由になってしまう。
寅子に続き、他の観客の女性たちも男子学生たちへ抗議すると、男子学生は「うるせぇな!これだからは女は」などと言って女の声を黙らせようとする。うるさいのはどっちだ。と視聴者みんな思ったことだろう。
女を侮り、傷つけておきながら、それに女が真っ当に抗議をすると、「女性はヒステリック/感情的だから」と諫めてくる。現代でも、あるところにはよくある構図だ。
元より焦りや不安でいっぱいのよねさんが「どうせ弁護士なんかなれない」という言葉でひどく傷つけられたことは明らかだ。怒りで震え、男子学生を睨みつけるよねさんに、また胸がぎゅっとなった。
よねさんはずっと傷つき続けて、怒り続けているのだろう。男子学生が、よねさんをカフェーで見たことから「なんだ、女給かよ」と嗤い、カフェーを利用する男たちは女給の仕事を「楽な仕事」と宣った。一般の学生のみならず、金を払って女給からサービスを受けている男性たちからさえ、女給は侮られている。その姿を毎日毎日、よねさんはずっと見ていたのだ。
最後、吠える寅子に「どうかよねさんを助け、共に戦ってくれ」と願った。というと綺麗な言い方だが、「いけいけ!!やっちまえ!」と思った。明日の寅子はいよいよ猛獣になっているのだろうか。