今日は出張先に直行なのでいつもよりゆっくり家を出られた。職場が遠いので、出張先の方が職場より近いことがたびたびある。
いつもなら朝ドラの時間より早く家を出てしまうのだが、今日はいつもより1時間近く遅い電車なので、電車に乗る頃に朝ドラが配信されていた。通勤電車の中、nhkプラスアプリで虎に翼13話を観る。
優三さん、すごいやさしい。寅子が暴力を振るってしまったら色んな意味でマズいから、自分を犠牲にして寅子を守ってくれたのか。なんていい人なのだろう。司法試験早く受かってほしい。
寅子の、虎と言うよりは猫のような引っ掻き攻撃やら、よねさんの金的やらで法廷劇が中止となってしまったのはすごく残念だった。そもそも野次を入れた男子学生たちが悪いのだけど。入学希望者の女学生が母親らしき人に手を引かれて、後ろ髪を引かれながら出て行ってしまったのが切なかった。
新聞記事にも面白おかしく書かれて、女子部ばかり損をしていてつらい。にもかかわらず寅子の父がのんきに、新聞の写真に写った寅子の姿に喜んでいるシーンはちょっと気が抜けた。子煩悩なんだなあ。
それにしても、何より納得いかなかったのは、先に手を出してよねさんを突き飛ばしたのは男子学生の方なのに、よねさんの(=女子学生の)暴力だけが処分の対象になっていることだ。多分視聴者みんな納得いかないだろうけど。挙げ句の果てに学校側から「女らしくしなさい」などと…女らしく大人しくしてたら一方的に侮られ続けるだけなのですが…という気持ち。
そして明らかになるよねさんの生い立ち。カフェーのマスター?が話し出したとき、他人が軽率にペラペラ話していいことでも、それをそのまま本人の居ないところで聞いてしまっていいことでも無いんじゃないか…?とハラハラしたが、寅子がきちんと「本人の居ないところで本人以外の口から聞くことじゃない」と言ってくれてほっとした。結局よねさんが出てきて語り出すことになるのだけど、それは脚本上しょうがない。
そして、私が想像していたより結構ヘビーな、ましてや寅子たちにとっては想像もつかないような辛い生い立ちを語るよねさん。でも、よねさんが言うように「ありふれた話」だったのだろう、この当時は。寅子たちは幸運にもそれを知らずに生きてこられただけなのだ。
よねさんはずっと、縋りたくもないものに縋り、下げたくもない人に頭を下げて、使いたくない金を使ってここまで来るしかなかったのだと思うと、あまりに苦しい。たしかに家族や財に恵まれ、何不自由なく、頼るべき人にのみ頼ってたくさん与えられて育ってきた寅子たちとは違う。「わたしはあんたたちと違う」という言葉そのままに、よねさんはずっとその分断を感じていたのだろう。
今回はここで終わっているが、明日、寅子はよねさんに何を言うのだろう。
わたしは自分が特権性を持つ者として、持たない者に対する時、どんな正論も「これはわたしが恵まれているから言えることなんじゃないか?」と思えて、「この人より恵まれてしまっているわたしが、この人に言えることなんて無いんじゃないか」と、言葉が出なくなることがある。わかり合いたいし、共に在りたいし、何か助けになりたいけれど、自分の存在そのものがその人を傷付け、苛立たせてしまうのではないか、と関係を諦めてしまうこともあった。
だからこそ寅子が、よねさんに何と言うのか、どうやってよねさんと関わっていくのか、正解を見せて貰える気がして、すごく楽しみだ。
さて、今日の夕食は銀鱈のムニエルとエリンギのバター醤油炒め、レタスのつけあわせ、トマトと豆腐のサラダ、わらびのおひたしにした。
銀鱈は味噌漬けにして焼こうと思っていたのだが、解凍してから味噌に着けるのを忘れて1日経ってしまったので急遽ムニエルにしでた。正直、冷凍焼けしてしまっててそんなに美味しく出来なかったし、多分配偶者は苦手な味だと思ったので、2切れともわたしが食べて、配偶者には塩漬けした豚バラ肉を切って焼いたものを代わりに用意した。
わらびの水煮は、今日の帰宅時いつものスーパーで売っていたので、さっそく夕飯のおかずにさせてもらった。実家では母が自ら茹でていたのだけど、重曹であく抜きなど面倒そうだったので、スーパーで既に茹でたものが売っているのは大変助かる。
写真を見ておわかりのとおり、ご飯を炊き忘れたのでもう潔く白米を諦めておかずだけの夕飯にしてしまうことにした。そんな日もある。