3/17

人生
·

もう日曜だ。休みの日はすぐに時間が経ってしまう。

また朝遅く起きてリビングに行くと、配偶者は先に起きていたようで、ご飯を炊いてくれていた。朝昼兼用の食事として、お味噌汁とせせりの炒めたのでも作ろうかと思っていたとのこと。献立まで決めてくれたなら、じゃあここからは私がやろう。

どうせなら野菜も摂りたいし、せせりと炒めて美味しい野菜は何かなかったか。冷蔵庫の野菜室を見る。しめじと長ネギ、しょうがとにんにくを取り出す。あとは、お味噌汁に何を入れるか…。しばし冷蔵庫と睨めっこしたが、味噌汁にちょうどいいものがあまり無い。ちょっと考えて、味噌汁をやめることにした。冷凍していたニラと、半端に余ったキムチ、卵でスープを作ろう。

ひとまず小鍋に湯を沸かしつつ、使う野菜類を切る。しょうがとにんにくはみじん切りにして、油を引いたフライパンで弱火でじわじわとあたためておく。その間にせせりをキッチンバサミで一口サイズに切って、酒と塩、片栗粉をまぶして揉み込んだ。しょうがとにんにくが香ってきたらせせりも投入して、炒める。

小鍋もお湯が沸いてきたので、適当にダシダとキムチを入れ、とろ火にする。にらは火が通りやすいので、まだ入れない。

せせりに火が通ってきたら、薄切りにした長ネギとしめじをどっさり追加して、ざっと混ぜる。配偶者が「黒胡椒を入れさせてくれ」と横から黒胡椒を振り、蓋をし、2〜3分蒸し焼きにして完成。

こういうレシピの無い炒め物をするとき、大体先にお肉などのたんぱく質に味をつけて、フライパンの中で野菜と和えるようにしている。ウーウェンさんが「10品を繰り返し作りましょう」という本の中で、炒め物の基礎手順として書いていたから。もっとも、ウーウェンさんは「たんぱく質にのみ味付けして加熱、野菜はまた別で加熱し、フライパンは"加熱できるボウル"と捉えてそこで全体を混ぜ合わせる」といった考え方なので、細かく言えばちょっと手順は違うのだけど。面倒臭がりなので、野菜を先に加熱しておく手順が面倒なときは省いてしまう。

他の著名なレシピ作家さん、例えば山本ゆりさんなんかでも、近しい手順のレシピは多い。お肉に下味をつけて、単体で加熱してから野菜と和えるパターン。なので、これは本当に炒め物が美味しく出来上がる基礎の手順なのだと勝手に納得している。

さて、話を戻して。スープはキムチがくたくたに煮えたので、冷凍してたニラをぱらりと入れて、溶き卵を高いところからゆっくり流し入れて火を止め、ごま油を垂らして完成だ。

特筆すべきところはないが普通に美味しい。お腹が満たされ、やっと「さて、やることやろうかね」とエンジンが入ってくる。

最近サボりがちだったが、土日はお弁当用のつくりおきをすることになっている。今週はいい加減にちゃんと作らなければ…

冷蔵庫を見ながらうんうん悩み、何を作るか考える。

ピーマン入りオムレツ、ゆで卵、アスパラソテー、キャロットラペ、さやえんどうとしいたけと豚のしょうがいため、鶏ごぼう…何らかの汁物…くらいか。あと、作り置きとも違うけど食パンがもう無いので、ホームベーカリーでまたパンを焼こう。

あと、王林りんごが沢山あるから、ジャムか何かにしようかな。前に買って、すぐ食べたけどその時点でちょっと粉っぽく、生で食べるにはあまり美味しくなかった。なのであとで加工して食べようと思っていたのだ。

わたしは午後にまた実家で用事があるので早めに手をつけたいが、五徳などを食洗機で洗ってしまっていたので、コンロを使わないものからやることにする。

食パンはホームベーカリーに材料を入れてボタンを押すだけ。ジャムはリンゴを適当に切り、レモン汁と砂糖と一緒にホットクックへ投入してまたボタンを押すだけ。文明の力に感謝だ。

リンゴは全てジャムにしても食べ切れない気がしたので、半分残していた。こっちはアップルクランブルにする。耐熱容器に切ったリンゴを入れてバターと砂糖、シナモンを混ぜ、クランブルの材料を別のボウルで混ぜてリンゴの上にかけてオーブンで焼くだけだ。

すぐ焼き上がり、出来立てにアイスを添えて味見がてら少し食べた。リビングのテレビで青エクのアニメを観て泣いてる配偶者にも分けてあげる。漫画で読んだ時もすごく泣けるシーンだったんだ、とかずびずび言いながら食べていた。

そうこうしてる間にわたしは良い時間になってしまったので、作り置きについては出来る範囲で配偶者にお願いして家を出た。lineでさっき思いついた作り置きおかずのリストを送っておく。

鶏ごぼうとキャロットラペ以外は配偶者も普通に作れるだろう。鶏ごぼうは長谷川あかりさんのレシピだし、キャロットラペはいつもわたしが勘で作っている。ちなみにさやえんどうと…の料理は、「おそうざいふう外国料理」という古いレシピ本に載っているもので、これがえらく美味しい。

この本だ。出来上がりはわりと冴えない見た目なのだが、どうしてと思うほど美味く、初めて作ったときは配偶者と共に「何この美味しさは?!」と衝撃を受けた。ただ、さやえんどうを大量に使うので、さやえんどうが安く沢山買えた時にしか作れない。

実家の用事を済ませたらもう19時過ぎになっていた。母はわたしが夕飯を食べていくかと思って夕飯の準備をしてくれていたらしく、帰りに「2人で食べて」としゃぶしゃぶ用の豚肉やレタス、えのき、まぐろのお刺身を持たせて家まで車で送ってくれた。申し訳なく、また、ありがたく思う。

帰宅すると、やはり鶏ごぼうとキャロットラペ以外は作ってくれていた。スープはまだ途中だが、たくさんある玉ねぎを使ってしまおうと、ホットクックで飴色たまねぎを作っているところだと。キャロットラペは作ろうとしたようだが、にんじんがちょっと古かったので、スープとか火を通すものに使った方がいいのではと。確かに。ただ、にんじんみたいにお弁当の彩りになるものが欲しいんだよな。代わりに何があるか…と考えたところで、かぼちゃが冷蔵庫にあることを思い出した。というわけで、急遽かぼちゃサラダを作ることに。

かぼちゃを適当に切って、玉ねぎも適当に荒みじんくらいに切り、両方ともレンジで加熱する。柔らかくしたかぼちゃの皮を取ってフォークなどで粗く潰し、たまねぎと混ぜ、ツナとマヨネーズ、ナツメグとシナモンとクミンを適当に振って、塩を気持ち程度に足して混ぜて完成。簡単なわりにおしゃれな味になった。

ほか、鶏ごぼうはレシピ本を見ながらさくっと作る。スープのほうは、ホットクックに飴色たまねぎが出来ているので、そこに冷蔵庫にあった野菜とベーコンを適当に入れて、水とコンソメキューブを追加して煮た。飴色たまねぎのおかげか、このスープが結構美味しく出来ていた。

これで作り置きはおわった。わたしは2.5品しか作っていないが一仕事終えたような気分。

このあと、すぐに母から貰ったしゃぶしゃぶを夕飯として食べた。「レタスが美味しいから食べて!」と母に言われていたが、たしかにレタスのしゃぶしゃぶが甘く美味しい。今度からしゃぶしゃぶをやるときはレタスを使おうと思った。

特に締めの言葉が無いので、今日はここまで。

@zinesay
夕飯日記