受動的なリーダーシップは意見を聞いていないことと同じ

zuckey
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2024-02-03

年始にAmazon Prime Videoで全作品が見られることに気づいてから、妻が最近ハリー・ポッターにハマっている。

僕は見出したら止まらない性質なのだけど、妻は10分ずつでも細切れに見ることができる人で、シンプルにすごい。

先週の金曜ロードショーまでで、3章のアズカバンの囚人を地上波で放映していたので「4章からは金曜ロードショーのリアルタイムで追えるかも!」と息巻いていたが、蓋を開ければ今週からはファンタスティックビーストに変わっていた!

ということで、炎のゴブレットを見始めたようだけど、校長の口調がこれまでよりも一層強いことが気になるらしい。

「あんまり気にならなかったけどな〜」と伝えたところ、「男の人はそういうのほんとに気づかないからね」と暗に察しの悪さを指摘された。

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今日は昼にジョギングした。4.8kmを35分。少しずつペースを上げたいけど単純に身体が重い。

引き続き「決断の本質」の読み上げを聞きながら走った。16%→29%。2章途中から3章の終わりまで聞いた。

2章の後半は意思決定プロセスの4要素の説明があり、3章では意見の対立を促すための方法について紹介されていた。走りながら以下のようなことが印象に残った。

  • 意思決定プロセスに関わるメンバーの多様性は高いほうがよいというイメージがあるが、例えば緊急時に多様性が高すぎると衝突が大きすぎて決まらないこともあるので、リーダーが適切に管理する必要がある

  • メンバーに意見を積極的に出させたり、あえて対立構造を作るコミュニケーション手法がある。コンセンサス手法や、弁証法的討議、悪魔の代弁者などがあるので適切につかう

  • リーダーが意見を述べたり、決定を下したりするとき、意思決定に歪みを与える可能性がある。最初は聞き手に回る、立場を明確にして話す、などを意識すると良い

  • 意思決定は内容の振り返りではなく、プロセスの振り返りをするのがよい

  • 心理的安全性を構築して、対立意見を出やすくする

  • 複雑な組織構造は前提情報が分かりづらくなり、意見が出づらくなる方向に働く

  • 曖昧な組織構造、一時的な上下関係の逆転や異質なコミュニケーションパスの存在は、反対意見を表明しづらくする方向に働く

  • リーダーは反対意見が自分のもとに上がってくるまで待っていてはいけない、受動的なリーダーシップは、意見を聞いていないことと同じ

学びが多い本だと思う。

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子供が風邪を引いており、自分にもうつってしまったよう。今日のAtCoder ABC339はお休み。

@zuckey
Engineering Manager at Studist / Minecraft / Ruby / X: @zuckey_17 / blog: blog.zuckey17.org