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たまに心がしくしくとする。いつも何とかやり過ごす。寝たら大抵は解決する。私はとても忘れっぽくて、その単純さに救われる。

昔、優しい人が「でもその感性があるから貴方にしか書けない創作物があるのだ」と言ってくれた。その優しさに感謝している。でも、生きづらさが創作の源になるのなら、そんなの、糞食らえだと思った。私は毎日気持ちよく生きていけるなら、本も読めなくていいし、文章をかけなくていい。今面白いと思っているものの面白さが分からなくなってもいい。鈍く、愚かでも、楽にいきられるのならそれがいい。物語のいらない人生でも、いいのだ。私が苦労して生きていることのおまけが繊細な感性ならそんなものはいらないよ。私は早く私を抱き締められるようになりたいとずっと思っていて、でも難しいからまた眠る。

物語のいらない人生に生まれてみたかった。それは綺麗な眺めだろう。