AM3:22

づまり
·

今、午前3時半前。本を読んでいたらこんな時間になってしまった。今の気持ちを忘れたくなくて記す。今日はずっと同じ本を読み進めていて、確か朝の8時くらいから読んでいたから、20時間近く一つの物語について考えていたことになる。朝起きて、枕元に置いておいた小説を開いて、昼寝をして、また読んで、出かけて、また読んで、お風呂に入って、また読んでいた。本当はお風呂から上がったら素直に寝るはずだったのに、歯を磨きながらつい開いてしまった。物語に浸かる休日とはなんて贅沢だろう。しばしばあることではないと分かっているから尚更に。こんなとき、全ての作品に同じだけ心を震わせる感受性があればと思うけれど、そんなものはないのだ。少なくとも私の手元にはない。だから寝食を忘れる出会いがあると嬉しくて嬉しくて。                明日が休みで良かった。枕元に置いて眠れる。