雪が積もった翌日。
空気の冷えた部屋の中、思い切ってぬくぬくのベッドから這い起きた。
なんとなく気が重くて、外に出たくないと思う日ほど、お散歩は楽しいものになるという持論がある。
フィルムカメラをもって散歩にいこう。
おじいちゃんから譲り受けた愛機をそっと持ち出し、マフラーをぐるぐるまきにして外に出る。
外は想像よりもはるかに銀世界だった。
ほらね、やっぱり外に出てよかった。
かじかむ手で冷たくなったカメラを抱え、そっとシャッターを切る。
遠くに柴犬を連れたお父さんが映る。
こんな寒い日でも同じように散歩をする同士を見つけて勝手にほっこりしてしまう。
このときは今しかないし、こんな愛おしい瞬間を記録として残せたことがすごく嬉しい。
この瞬間に出会えたことに。
そして、思い切って外に飛び出した自分に感謝する。
日々のほっこりする瞬間を、ここで残していく。
自分にとって、未来へ進んでいくための糧になるように。
そして、ここで記事を覗いたあなたに、少しでもほっこりとした穏やかな気持ちをおすそ分けできたら嬉しいです。
zuppa(ずっぱ)