J大学主催の講座は「こころ、宗教、哲学」に関わるものがベースになっていて、どの講座も第一線で研究されている方々が講師になるので本当に面白い。(私的には現学長が射手座の宗教学者なのも興味深い)今まで参加したのは、天文民俗学×占星術、依存症、セルフコンパッションについて。
セルフコンパッションというのはマインドフルネスと対になっている仏教由来の概念。「自分を愛することができなければ他者を愛することはできない」という仏陀の考え方がベースになっていて、すごく簡単に言うと「あるがままの自分を慈しむ」ことを目的として体系化されたもののようです。(この運動自体はアメリカ発祥なのかな?)今回の講座にセルフコンパッションの講師の方が参加されていて、質疑応答タイムでこのような説明をしてくれました。
それで、「ありのままを肯定するというのは、取っ散らかったままの自分にOKを出すこと」という説明がされた際に、N平先生がすかさず「とっ散らかっていてもいいということは、整理されていてもいいも含まれますか?」という哲学的な質問をされたのとてもよかった。「自分の中の整理しなければおさまらない部分も、それはそれでとっ散らかりのひとつですもんね」と、柔和な笑顔で仰っていて、心を掴まれましたね。
NCについてはこの話の流れから発展していったので「箱にしまっておく」というあなたの考えとの繋がりが面白かった。ね、留保しておくうちにその問題を取り扱える自分になっている場合もあるよね。そして個人的には、このサイトの「有益な情報が求められない場」という在り方もNC的だなぁと思うのでした。