本にカバーを巻くのです。掛けるのです!!

いろは
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 四六判、紙のサイズと書籍のサイズとあるから紛らわしいな?


 グラシン紙買った。の続きはここですわよ。もともと一つの記事で公開するつもりだったのモノを分割しただけです。気になる人はリンクから読んできてね。

 さて四六判でお持ち帰りしたグラシン紙は、切るところから始めなければない。丸まったままの状態からとりあえず1枚剥がして、試作することにした。

 どの本にどれだけカバーを掛けるのか、まったく考えていなかったからだ。あとイメージもわかない。用紙サイズ四六判で文庫ならこのくらい取れると教えてもらったが、不器用なぼくでもそうなるのかわからなかったのもある。

 机では作業出来ない大きさなので床の上にグラシン紙を広げた。

 でけぇ。改めて思わなくてもでけぇ。すげぇー、これが本物のグラシン紙!!

 その昔、グラシン紙の存在を知ったときに、いろいろ調べてざっくりクッキングペーパーで代用してもいいのでは? とクッキングペーパーでいくつかカバーを掛けたことがある。個人的には悪くないと思うのだが、グラシン紙の手触りが知りたかった。あとグラシン紙の方が柔らかいと聞いたのでそっちも気になっていた。

 うおー。やわらけー、手触りがちがーう。

 深夜に一人テンション高くニヤニヤする。試作でカバーを掛ける候補はA4判のTRPGのルルブ、四六判とB6サイズ、一緒に買ってきた井上のきあさんの新刊(B5変形)、文庫となった。

 選出の理由はとにかく紙のサイズ感を知りたかった。切った紙のサイズ感、各種サイズに合う大きさ、実際に巻いてみてのサイズ感。とにかく手探りなので思い付いただけやろうかと。

 広げていた四六判を2つに折る。こんな大きさの定規もカッターマットもないので、折りこみを入れ真ん中から切り離すことにした。半分にしてもでけぇ。さらに半分に切る。四つ切にした紙の上にカバー掛ける候補の本たちを乗せサイズを一度確認。A4サイズのルルブはカバーありなのでこのサイズで包むことに。それ以外はさらに半分の八つ切がよさそうだ。

 ……しかし紙が柔らかい。柔らかくて本当に気を付けないとすぐにぐしゃってなる。折り目をきれいに付けるために折り返して反対側からも同じように折り目を付けたいのに上手くいかない。不器用が、不器用が唸り声を上げる。刃物怖い人間にカッターの刃も怖い。これ調子のいいときにやっておかないとだめかもしれない。手が震える……っ。

 試しに巻いた冊数は全部で7冊になった。うちカバーや帯があったのが6冊。付属品無しは1冊だった。

 □次回以降のための覚書□ 

  • 四つ切までは問答無用で切っていいと思う。四分割してから大きいモノがあるか考えた方がいい。

 ・四つ切で包める大きさ:A4 / B5

  • 思い付かなければ八つ切しちゃっても大丈夫。おそらくこのサイズがオールマイティーに使えると思う。

 ・八つ切で包める大きさ:A5 / B6 / 新書 / 文庫(A5)

 ・十六つ切で包める大きさ:*新書 / *文庫

  • 文庫に関しては好みになると思う。八つ切で文庫包むと袖側がだいぶ余る。余るが、*鈍器とかだと十六切だと巻けないし、薄いのも袖がつんつるてんなので本当に好みだと思う。

  • 世界堂で買うならカットしてもらえるか聞いてみる。神保町のとこはすでに半切だからそっちを候補にするのもあり。

 カバーありの巻き方は深く考えず、書店さんで付けてもらう紙カバーの要領で巻いてます。

 巻き方を考えないといけないのは本体のみの子たち。折り込むだけで落ち着いてくれないので、切り込み入れたり、糊付けしたりしてあげないとカバーにならない。そのための手間を惜しむかどうか。

 あとはどの本にカバーを掛けるかも決めた方いいかな。薄い同人誌も含め、書籍全部に掛けてもいいんだけど、ちょっとそれだと手間が掛かるし、紙を切り出すのにくじける可能性がある(たぶんこれがぼくにとって一番の障害)。必要な大きさはわかったので、カットされ袋詰めになっているモノを買ってもいいかも。それで賄いきれない大きなものだけ自力で切り出して巻く方向で。

 それとグラシン紙自体の保存場所と方法も考えないとなぁ。買ってきた原紙は丸めたまま縦置きでいいかなって気持ちある。デカいし下手に出して広げてぐしゃってさせるくらいなら。中に包装紙で芯も作ってもらってそこに巻き付いてるから。裁断したとしても四つ切までは丸めて保存かなぁ。八つ切も丸めて保存になるかな。とにかくぐしゃっとさせないことを考えるとそれが一番かも。

 そしてぼくは思い出した。以前クッキングペーパーでカバー掛けたことを。本はA4、それで縦(短辺)の長さ間に合ったのだから、八つ切ならラップの芯に巻いて、空き箱に保管できるのではないだろうか……と。

 ラップの芯と空き箱はいくつか捨てずにとってある。芯は主に足踏みマッサージのため。空箱はマスキングテープを収納するために。お仕事なく暇を持て余してる空の大きいサイズがあったはず。善は急げ? 思い立ったら吉日? 雑に置いてある空箱一式を持ち出し、まず中身を確認。ちゃんと芯も残ってる。早速芯を取り出して、八つ切を巻き付けた。短辺が芯より少し短く、箱にも収まる。おおおおおおお! きれいに保存できる最強の箱を見つけてしまった。ぼくじつはあたまいいな? よしこれで八つ切以下のサイズの保存方法は決まった。見た目? 気にしないよ。

 こんな感じで運用方法はだいたい決まったかな。これから一体どれだけの本にカバーを掛けるつもりやら。カバーや帯ずれが気になるのでカバーの掛かっている商業誌は下手したら全部カバー掛けるハメになるかも。……書籍持ってない方だと思うけど、必要な数を切り出すのちょっと……震える。作業量に震えるんじゃなくて、マジで手が震える方(カッター怖い)。コスパを考えると自分で切り出した方が安く済む=その分巻けるカバーの数が増えるんだよなぁ。悩ましい。

 積みあがっている物、部屋の奥に追いやられている物、一気にやっても収拾がつかない。焦ることでもないので、のんびりやることにしよう。

 同人誌は申し訳ないけど特殊装丁、特殊紙も巻こう。特殊装丁、特殊紙巻いたら意味ないじゃーんって思うけど、手に取るたび指の湿り気を気にするよりはいいかなって。

  はぁ、楽しいなぁ。透明カバー片っ端から掛けてたあの頃みたい。やっぱりぼくは本っていう物体が好きなんだなぁ。ふふ、楽しい。

@1ro8mi
万年筆を握り続ける。