母の介護について、先日の愚痴めいた日記にメッセージをくださった方、どうもありがとう。なんとか耐えて、前進することができました。当初考えていたこととは異なるかたちになってしまったけれども、前進は前進だ。
あれから母の状態は急激に悪くなって、デイサービスの日数を増やすとかグループホームで生活するどころではなくなり、病院に入院することになった。本人の同意を必要としない、医療保護入院というかたちだ。治療を行い、状態が改善すれば改めて施設への入所を検討するが、改善がみられなければこのまま病院で過ごすことになるかもしれない。
いつか施設に入所することについては前々から心構えができていたものの、入院という可能性が出てきたのはほんの二日前のことで、まだ現実の出来事のような気がしない。母に本当の目的を告げず病院へ連れていったときも、母が大勢の医療スタッフの前で「自分にはどこも悪いところはない」と大騒ぎをしたときも、一人で家に帰ってきた今も、ずっと心がざわついている。たぶんそれは罪悪感なのだろう。
だからといって、ほかにどうしようもなかった。わたしは十分やれることをやったし、母の現状からすると入院が最善の方法だったんだとケアマネさんも言ってくれた。急に環境が変わり、混乱しているだろう母のことを思うと心苦しいが、前向きに考えるようにしたい。たとえ認知症でも、母には母らしく生きる権利がある。そのために今は気持ちの高ぶりを鎮めてもらうことが必要だ。
同じように、わたしにも休息が必要だ。具合の悪いところを治し、いずれ仕事も再開して、暮らしを立て直さなければならない。母のためにやらなければならないことはまだある。そして、わたしにもわたしの人生がある。母と離れて暮らすようになったら、やってみたいと思っていたことがたくさんある。介護にひとつの区切りがつき、何か心にぽっかりと穴が開いたような気分もあるのだが、これまで苦しかったときにわたしを支えてくれたちっぽけな夢の数々を実現するためにも、自分を労わりつつ、なんとかやっていこうと思う。